2015年 02月 23日
John Collins "Highlife Time"

今年3月に興味深いハイライフのリイシューがいくつか控えている。そのタイミングに合わせて、ハイライフ関連の文献を読み直してみようという気になり、まずはジョン・コリンズの "Highlife Time" からじっくり読み始めた。
・John Collins "Highlife Time" (Anansesem Publications, 1994)
ジョン・コリンズはガーナ在住のミュージシャン/音楽研究家で(白人)、かつては Bokoor Studio の経営も行っていた。フェラ・クティとも親交が厚く、一緒に映画制作に取り組んだこともあったほど。
彼のハイライフ・レコード(大量のSPを含む)のコレクションは恐らく世界一。そして、自分の知る限りでは、この "Highlife Time" がハイライフという音楽について最も詳しい文献である。イントロダクションでは 'concert party'(ミンストレルなどに影響を受けてチャンプリン風に白黒に顔を塗った演者による出し物もあったという)をひとつの軸に、それがハイライフに与えた影響/歴史的関係について語られている。約300ページの本で、ここまで詳しく知る必要もあるかと迷うところなのだが、まあ頑張って読み通してみたい。
(残念ならがこの本はコピーしか持っていない。ガーナ国内でのみ出版されたらしく、アメリカなどのサイトを検索してもどうしても見つけられない。そこで10年以上昔に、ジョン・コリンズ本人にコンタクトを取って購入したい旨を伝えたものの時遅し、すでに入手不可ということだった。どうにかして手に入れたい書物ではあるのだが…。)
ジョン・コリンズの著書のうち以下の2冊はどちらもアメリカで出版されたものなので、今でも割合容易に入手できる。
・John Collins "Musicmakers of West Africa" (Three Continents Press, 1985)
・John Collins "West African Pop Roots" (Temple University Press, 1992)

ジョン・コリンズに関しては、以下も改めて読んでおきたい。
・ジョン・コリンズ「西アフリカのポピュラー音楽 ハイライフ、パームワイン・ミュージックの歴史」(『季刊ノイズ 1』P.131〜15)・・・ハイライフに関してはこれで十分と言えるほどの基礎資料
・深沢美樹+中村とうよう「再考・パームワイン〜ハイライフの展開 ージョン・コリンズ提供の音資料を分析する」(『季刊ノイズ 8』P.109〜124)

ガーナのハイライフに関してはこんな本も買ったけれど、大量に掲載されたレコード・ジャケットを眺めただけで全然読めていない。
・Florent Mazzoleni + Kwesi Owusu "Ghana Highlife Music" (Le Castor Astral, 2012)

(以上、ざっと個人メモも兼ねて。)
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