2015年 04月 15日
パリ滞在記 2015(13)
■プリムス! 願えば叶う
オランジュリーを抜け出して、さてランチだ。そう思いながら1区の高級店エリアを歩いてみた。美味しそうなエスニック・レストランがある。でも高いな。ひとりで入る雰囲気でもないな。
結局パスしてマデレーヌ Madeleine へ。ここの Fauchon でお買い物。会社への土産も買ってしまった。
マデレーヌから地下鉄に乗って一旦ホテルへ。15:30。フロントで空港行きのシャトルも予約してしまう(今回は Metro + PER で CDG まで戻ることも考えたのだけれど、買い集めた CD がすでに100枚くらいになっていて、この暑さの中、重いスーツケースを引きずって汗をかくのもいやだと思って予定変更。一人での予約なので 27ヨーロと少々高め)。
ロビーでエスプレッソを入れて小休止。結局昼飯をパスしてしまったけれど、さすがにライブ前には何か食べておいた方がいいだろう。そう思って近所のスーパーへ。でも途中で気が変わった。
ホテルの左隣に小さなアフリカン・レストラン(と言うよりか「食堂」)が接していて、ちょっと気になっていた。17:10、試しに入ってみる。するとそこはコンゴ人の経営だった。

店頭にプリムスの古い空き瓶が飾ってある。そこで訊ねてみた。
「プリムスあります?」
「あるよ。飲む?」
もちろん飲みます!
「オレ、昔、キンシャサ行った。マトンゲでプリムス飲んだ。そして踊った」
「オー、オレもマトンゲから来たんだよ」(仏語分からないので半分推定)


昔こんなことを書いたことがあった。
「毎年夏になるとプリムスが飲みたくなる。
"LA BRALIMA EST LA BRASSERIE DE L'AN 2000"(「ブラリマは西暦2000年のビール会社」)という曲を聞いたことがあるだろうか?アフリカ音楽の巨人フランコの代表曲というと、 "MARIO"や"ON ENTRE OK, ON SORT KO"ということになるのだろうが、個人的には "LA BRALIMA EST LA BRASSERIE DE L'AN 2000"が彼の最高傑作の一つと考えている。フランコの晩年1988年の作品で、ザイール(現在のコンゴ)のビール会社ブラリマのCMソングであった。このブラリマの製品であり、ザイールで最も知られたビールがプリムス(PRIMUS:「最高」という意味)である。
数年前、エボラ出血熱の取材でザイールに飛び、多数の死者を出したキクウィト(KIKWIT)とキンシャサに数週間滞在した。そして、毎日取材が一区切りつく度に、このビールともう一つの代表銘柄のスコル・ビールで喉を潤していた。BGMはもちろんフランコ。プリムスを飲みながら聞いた"LA BRALIMA"のギターの鋭い音と突き刺すようなブラスの音はPRIMUSなものだったし、"LA BRALIMA"を聞きながら飲んだプリムスのこくのある味もPRIMUSなものだった。
ア~~、もう一度プリムスが飲みたい!!」
・http://www.asahi-net.or.jp/~xx3n-di/30-scrap/30001.html
これは、願い続ければいつか叶うということだろうか。
店のひとたちと盛り上がってしまい、店を出る時に「今夜バルセロナとのフットボールの試合をみんなでTVで観るから来いよ」と誘われることに。(メニューに Saka Saka と SKOL もあったので、もう一度食べに行こうかな?)
パリでのひとりメシ、手軽なのでベトナム・レストランに入ることが多い。今回は、レバノン料理、セネガル料理、中国料理、中国料理、アフリカ料理とフランス旅行らしくないのは一緒。いや、この方がフランスっぽいかな?
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