ウアムリア奈津江さん(毎度ご教示どうもありがとうございます!)が紹介されて以来、El Sur Records 周辺で話題になっている??アルジェリアはシャウィの伝説的歌手、アイッサ・ジェルムーニ Aissa Djermouni。同店に(わずか数枚ずつ)届けられた Edition Ouarda Phone の赤盤と緑盤は真っ先に購入したが、他に青盤など数タイトルの CD があるらしいことを知り、今回のフランス滞在を利用して探してみた。
まずパリのバルベス。CD店を一軒一軒訊ね歩くものの、どこでも首を振られるばかり。Abderahmane El Koubi のアルジェリア盤デッドストックを持っていた店でも同様(その代わり El Koubi のそのストックは今回まとめて購入)。
続いて訪れたマルセイユのベルザンスで、馴染みの店を巡り歩く。ここでもきっとダメだろうと思いながらも、某店で Aissa Djermouni はあるかと問うと、店主がにんまりして奥から取り出したのは Aissa Djermouni の CD ひとやま。現在アルジェリアでも入手困難らしい Edition Ouarda Phone の青盤に加えて Editions Etherlux 盤も2種。これらは迷わず全て買い取ってきた。自分用のバックアップになるし、日頃お世話になっている友人達へのプレゼントにも使えるし、本当に聴きたい/聴いてもらいた方のためにもなるだろう(もしかするとトレード用に確保しておくといつか役に立つ・・・ことはないだろうな)。
(1) "Genre Chsoui" (Edition Ouarda Phone No.3001) - Green / 6 Tracks
(2) "Labssat Larhaff" (Edition Ouarda Phone No.3002) - Red / 4 Tracks
(3) "Folklore Constantionois" (Edition Ouarda Phone No.3012) - Blue / 4 Tracks
(4) "Aissa Djarmouni" (Editions Etherlux) - Multi-Color Disc / 9 Tracks
(5) "Aissa Djarmouni" (Editions Etherlux) - Blue Disc / 4 Tracks
とは言いつつ、この収穫はあくまでも自分が聴きたいと思う音源を探し歩いたたまたまの結果に過ぎない(今年マルセイユに行く予定は全くなかったのだが、ギリギリで予定変更。やっぱり呼ばれていたのだろうか)。正直それだけで精一杯。それ以上のことは個人の能力を超えるので、もしこうした貴重な音源を聴きたい人が多いならば、日本でも容易に買うことができる編集盤のようなものがあることが望ましいのかも知れない。
そんなことも考えつつ、古の歌声をじっくり聴き込み始めている。葦笛ガスバとベンディール?の伴奏を伴った、こぶしたっぷりの極渋な歌声がいい。
(これで Aissa Djermouni の5枚が揃ったが、Editions Etherlux にはもう1枚ジャケットの異なる CD が存在し内容も異なる可能性がある。/ 収録トラックの比較はまだだが、恐らく(2)と(5)とはほぼ同内容。彼が残した録音に関しては、これからもう少し調べてみようと思う。)