
カデール・ジャポネ Kader Japonais 絶好調!最新作 "Hkaya" が素晴らしい!
ダイナミックで情感溢れる歌声。絶妙にビブラートするコブシの気持ち良さ。基本オーソドックスな中にも、時おりキラッと光るものを感じさせるアレンジも抜群にいい(2曲目がお気に入り)。特に5曲目 "Jaya W Tebki" でのシンセの爆発振りがすごい。シンセ歌いまくりで、ジャポネの歌と伴奏とが主従逆転しているほど。そしてオーラスはまさかのデザート・ブルース(IMZAD と共演)、これがまたカッコいい! それにしても何という切迫感だろう。隅から隅までギュッと詰まった濃密でスピード感溢れる王道ライ。全8曲、極上のライブを聴いている感覚にももっていかれる。爆音で浴びて快感に浸らないと勿体ない音の渦だ。その中心にいるのはやっぱりジャポネの声(その録音がまた秀でている)。ヴォコーダーも極薄でそんな小細工不要な強靭な地声が切れまくる。絶頂期の Khaled にも迫るか? 大物たる風格・貫禄を感じさせるジャケ写ポートレイト通りの充実作だ。100作近い今回の入手盤の中でもトップランクの1枚。

パリ、バルベスでは若い頃のアルジェ Dounia 盤も2枚見つけたので買ってみた。彼は若い頃から結構完成された歌い手だったようだな。でもこの頃と比べると今の面構えが実にいい。
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