欧州収穫盤(番外編): レコ店探訪2


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 自分が海外で見つけてきた CD について半ば個人メモ的に綴っているが、どうしても日本ではほとんど手に入らないものばかりになってしまう。そんな記事を書いて意味があるのか?と思われる方もいらっしゃるかも知れない。しかし決して意味のないことではない。

 どうしてかと言うと、紹介したアイテムはかなりの割合でネットで検索すると見つかるからである。ダウンロードできる音源や iTunes で購入できる楽曲/アルバムは多いし、Spotify で大半の曲は聴ける。なので私の紹介で興味を持った曲などはまずネットで試聴されることをお薦めしたい。

 海外渡航の度に時間と金と労力を費やして手に入れる CD なのだが、アルジェリア盤、モロッコ盤、ナイジェリア盤などになると、正常に再生されないものが多い(再生基準の厳しい機器ほどその傾向がある。中級機以上で再生しなくても安いプレイヤーだと簡単に再生することも多い)。そこでどうするかというと一度リッピングして CD-R を作ってそれで聴いたり、ネットからダウンロードしたりする。

 それならば最初からネットで買えばいいじゃないか、、、と言いたいところだが、そうはならない。自分はネットで知らない音源を探すようなことをほとんどしないので、未知の音楽や作品との出会いがあるとすれば、レコード店でということになる。

 ジャラル Jalal el Hamdaoui のレッガーダだとか、カラス Cheb Khalass のスタイフィーだとか、エル・アンカ El Anka の Fassiphone 盤だとか(これは後年アオラが国内盤を出したが)、アルジェリア音楽やモロッコ音楽には現地やフランスのレコ店で初めて知ったものが数多い。ナイジェリアなどアフリカ諸国についても同様。

 もちろん CD にはフィジカル盤としての利点もたくさんある。しかしそれ以上に、自分は古い世代のアナログ人間なので、やっぱり自分の足で歩いて何か珍しいもの、自分の趣味に合ったものを見つけるのが好きなのだと思う。


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(写真は2枚ともロンドンのナイジェリア人街ペッカムのCDショップ)


 実際にレコ店に出向かないと出会うことのないレコードがあるように、音楽そのものについても実際にライブを体験しないと(レコードを聴いているだけでは)分からないことも多々あると、ここ数年増々強く思うようになってきている。3月に観たスプリングスティーンでも、先月フランスで観た数々のライブでも、強烈にそう感じた。そのような話はまた改めて…。


(続く)







by desertjazz | 2016-12-11 00:00 | 音 - Music

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