Baloji
2018年10月12日(金)の続き
Fiesta des Suds の出演アーティストが市内 fanc の店頭でショーケース・ライブを演るのは毎年恒例のこと。今年は Jeanne Added(11日)とバロジ Baloji(12日)だった。昨日以来、体調は思わしくないが、13時からのバロジのミニライブを観に行ってみた。
バロジを観るのは今年3月の来日公演以来。「東京で会ったよ」と声をかけるとバロジは驚いた様子。「クラブの方に来たの?」「いや、両方観に行ったよ」と答えつつ、日本からの土産に、東京でのステージショットやビデオのコピーを手渡すと、彼は大喜び。本当にいい奴だ。実際喜んでくれたようで、彼が撮った私の写真まで Facebook などにアップしていた(東京の時と同様に、今回も私がアップした写真数葉をシェアしてもくれた)。
(ミニライブの後は、Monoprix でワインとビールと食料を買ってから、ホテルに戻って静養。体調がなかなか戻らない。困った。)
夕方、ウム・サンガレの時間に合わせて Fiesta des Suds の会場へ。20時からウムのステージをたっぷり楽しみ、それから Scene Major に移動。21時20分からバロジのステージ。
東京公演はギター・レジェンド Dizzy Mandjeku をフォーチャーした、ルンバ度が高くエンターテイメント性の高い内容だった。Dizzy がギター・パフォーマンスで盛り立て、サウンドもダンスを楽しませてくれた。しかし、今度のステージはその Dizzy は不在(キーボード奏者も交代)で、最新作 "137 Avenue Kaniama" の3部構成の楽曲をしっかり聴かせるものだった。もちろんダンス・チューンの楽しさは変わらないのだけれど、とにかくフルで歌った長尺ナンバー "Peau de Chagrin / Bleu de Nuit" の緊迫感が最高だった。
ソングライティングのセンス、ビデオや衣装に込めたアイディアの数々など、バロジは本当に才能溢れるアーティストだ。その彼がまだサブステージであることに、今の音楽シーンの層の厚さも感じさせられた。
バロジは今後ますます活躍が楽しみだし、また近いうちに再会できそうな気もしている。日本にもまたきて欲しい。
この後再び Scene Mer へ。Camille の冒頭だけ観る。特異なステージ構成(特にドラムセット)が目をひく。ちょっとやりすぎ感ありか? 彼女の声はやっぱり好みではない。深夜24時からのアンゴラの異色アーティスト Diron Animal も観たかったのだが、体調を考慮して早めにホテルに戻ることにする。それでもまだ23時。今夜のフェスもまだ3時間続く。
(Part 9 へ続く)
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