映画 "Wax Print: From the Cradle to the Grave" (2018) の自主上映会に行って来た。
在英ナイジェリア人?女性のデザイナー/映画監督 Aiwan Obinyan が、西アフリカの布の現状を描いた作品。シンプルに、インドネシアのジャワのバティックに影響を受けたワックス布やガーナのケンテクロスなどを紹介する映画と思っていたら、オランダ、イギリス、中国、アメリカまでもを繋ぐ壮大なドキュメンタリーだった。
西アフリカにワックス布が伝わった過程を辿る前半は、ビジュアル的な楽しさもあって、布好きにはたまらない面白さだ。中盤、中国によるコピー製品の話(やや冗長)になってからは、監督の問題意識が明確化される。そして監督の核心を突く鋭い質問!ここが白眉!
それだけに残念だったのは、エルミナ城を訪れた後で監督とプロデューサーが奴隷制度について延々語るシーンが、作品の流れを止めたこと。観ていて集中力が削がれてしまったので、この作品には入れない方が良かったと思う。(関連映像/オフショットとしてネットにアップする方が相応しい。)
それでも、とてもよくできたドキュメンタリーだと思った。監督 Aiwan のメッセージが鋭くて的確。広く観られて欲しい映画だ。
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https://fringefrequency.com/culture/wax-print-documentary-unwraps-history-african-fabrics/ #
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