4/8 のこと、この日 Sandra Izsadore が Facebook に投稿した写真が目にとまった。下の写真がそれ(彼女の Facebook からコピーした)。そしてそこには、'Many thanks to BibiKakare-Yusuf for sharing this with me. Vogue British cover with FELA! 1961' とコメントが添えられている。
これは遠藤斗志也さんが、ご自身の音楽データベースの Discography of Fela Anikulapo-Kuti に掲載した写真の別ショットではないか!? Michael E. Veal が発掘したという 1961年のカラー写真を初めて見た時にはさすがに驚いた。1961年といえばフェラ・クティがまだロンドンに留学していた時代。その頃の写真が今回また新たに公になったようだ。
そこで遠藤さんに連絡したところ、早々に調べてくださり、またいろいろご教示いただいた。以下は、これまでに分かったことのまとめ。
・これらの写真はヴォーグ英国版 "British Vogue" の 1961年10月号のために撮られた写真。その号ではジャズ特集が組まれたらしい。Sandra がアップしたのはその1カットと思われるが、今回どこに掲載されたものなのかは不明。
・1961年のフォト・セッションについては、英国版 Vogue 2018年10月号の"Archive" というページで取り上げられている。それによると、トランペットを構えてポーズをとるフェラの隣で澄まし顔の女性は Judy Dent。当時彼女は Vogue 誌と契約し、毎号の表紙を飾っていたようだ。
・その昨年10月号のページはネット検索すると簡単に見つかる。ところが意外なことに、Sandra の写真は Archeive のページの3枚とは重複しない。つまりは、Sandra の写真が 1961年版に採用されたカットで、2018年の3枚はそれの不採用カットということだろうか。謎だ?
・これらの写真を撮影したのは
Brian Duffy。David Bowie の作品など、ロック方面でも知られたカメラマンだ。
・Vogue 1961年10月号に関しては現物を手にしてみないと明らかにならないことがありそう。そこで Ebay でなどで探したが見つけられず。まあ気長に探し求めならが、情報を待とう。
・せめて 2018年10月号だけでも入手しておこうかと思ったが、これも思いの外高くて躊躇。しかしネットを探ると、全ベージ PDF になっているのを見つけた。(イリーガルなサイトかも知れないのでリンクは貼らないが、簡単に見つけられるはず。上のページもそこからダウンロード。)一応全ページに目を通してみたが、フェラ関連の記事は P.171 のみ。残念。これなら買う必要はないね。
・遠藤さんは、これら以外のカットもネットで見つけられたとのこと(拝見したが、フェラの顔を一番よく捉えたショットだ)。1961年のフォト・セッションの写真は、一体どこにどれだけ公にされているのだろう?
フェラ・クティは医学留学のためにナイジェリアからロンドンに飛んだものの、音楽への志を捨てられず、トリニティー・カレッジで音楽を学ぶ。そしてKoola Lobitos を結成。その時点ですでに Vogue や Brian Duffy から注目されるなんて、フェラは若い頃から存在感が絶大だったのだろう。
1961年、フェラ・クティ 22歳。ジャズとマイルス・デイヴィスに憧れ、トランペットのトレーニングに励んでいた頃の、若きフェラの少年のような面構えがいい。
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ところで Judy Dent は、フェラとの写真では冷たい印象だけれど、他の写真では正統派美人でいいね! 気に入って、フェラよりジュディの方を検索している。
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(参考)https://mepdf.com/british-vogue-october-2018/
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(追記 4/15)
こんな写真もあった。
'Fela with his mother, Funmilayo Ransome-Kuti in London, 1962.'