アフリカの記憶 002

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 Botswana 1993

 ハボローネからカラハリ砂漠へ向けて走る。
 舗装道路が砂の悪路に変わる。
 視界から次第に色が消えていく。
 砂色一色の世界。

 初めに感じたのは熱さだった。
 独特な熱を帯びた空気。
 暑いというより、目眩を誘うような熱さ。
 その空気の中では牛の歩みも不思議に響く。


*初めてのアフリカの旅は南ア経由で訪れたボツワナだった。首都ハボローネで取材許可を受け取り、キャンプの買い出しを済ませ、数日後に西へと走り始めてしばらくすると、舗装が途絶え、大群の牛が飼われるフィールドに出た。猛烈な熱を浴び、世界が溶解するように感じたことは、今でも鮮明に記憶している。






by desertjazz | 2020-05-15 00:00 | 旅 - Abroad

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