Zaire / Kinshasa 1996
深夜、ベルギーの首都ブリュッセルから飛び立つ。
サベナ航空のナイトフライトは一路南へ。
明け方、そろそろキンシャサだろうかと窓を覗くと、
眼下にとてつもなく大きな水の流れが見えてきた。
ザイール川か? あるいはその支流か?
とにかく川幅が広く雄大だ。
これからザイールの旅が始まる。
その興奮を抱きながら、
ひたすら目を凝らし、
アフリカの大きさを感じていた。
*3年前のカラハリに続いて、またしても偶然が重なり、今度はザイールへ。リチャード・プレストンの『ホット・ゾーン』を読んだ直後に、エボラ出血熱がアウトブレイクしたキクウィトに行くことになるとは!(当時は国名をコンゴに戻す前で、川の名前もコンゴ河ではなく、まだザイール川だった。)
*当時サベナ・ベルギー航空のビジネスクラスは、何と機内食を5種類から選択できた。こんな贅沢をして大丈夫なのか?と思っていたら、案の定、しばらくして経営破綻した。
*写真に見えるのは、2つのコンゴの首都に挟まれたマレボ湖の一角、ブラザヴィルのすぐ上流あたりだろうか?
*アフリカを流れる4つの大河。そのうち、ザンベジ川は、ジンバブウェとザンビアの国境をまたぐヴィクトリア・フォールズで激しい水煙を浴びた。ニジェール川は、マリのバマコで悠然と流れる姿を眺め、ナイジェリアのニジェールデルタではマングローブ林の中を高速ボートで駆け巡った。残るはナイル川。エジプト出張で訪ねるチャンスはあったが、諸事情でキャンセルに。スーダンのハルツームにずっと惹かれているし、ウガンダのジンジャに行った時はナイルの源流の一つが近いことを思い出した。ナイル川を訪れる日はいつか来るだろうか?
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