Zimbabwe - Zambia / Victoria Falls 1995
世界各地を渡り歩いて数々の絶景を目にして来たが、ヴィクトリア・フォールズも特に印象に残っているひとつだ。滞在したのが特別水量の多い4月末だったので、なおさらである。
ハラレからのフライトが滝に近づき、大地に刻まれた深い間隙から高く舞い上がる膨大な水煙を見た時の驚き。崖の突端から垂直に110m見下ろした絶景(岩が水で濡れてツルツルだったので、一歩足を踏み外せば真っ逆さまに落ちる)。滝に面して伸びる遊歩道をレインウエアを着て歩いても、水浸しになったこと。傘をさして歩いている人も、水着姿で水に打たれるカップルもいた。場所によっては水煙に完全に包まれて、滝が全く見えず、轟音が響くだけ。2km離れたキャンプ・サイトにいてもその轟音が地響きのように唸り続け、その音を子守唄にテントの中で休んだのだった。
巨大な滝は、国境にかかる橋からも、あるいはザンビア側からも眺めることができる。しかし、わざわざ崖下まで降りて見上げる人は少ないだろう。ザンビア側に渡ると、そこから約100m下まで容易に歩いて降りられる。滝壺からつづら折りになった先なので、落ちる滝そのものはよく見えないが、舞い上がる水煙は漂い流れてくる。この先、深く切り立った渓谷の中をインド洋へと向かうザンベジの流れも、また見事な景観だった。
*滝の写真はたくさん撮った。しかし1枚を選びきれない。その迫力や雄大さは、実際に目にし体感しないと十分には分からないだろう。
*橋の中央からはバンジージャンプを楽しむツーリストたちの様子も。100ドル払って100mの Free Fall だったか? 自分はたとえ金をもらっても、やりたいとは思わないが、、、。
*かつてないほどの渇水に見舞われ、絶えず膨大な水量を誇っていたヴィクトリア・フォールズの流れが、昨年末から年明けにかけて途絶えたと報じられた。その写真を見た時にはとても信じられなかった。
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