Zaire - Burundi - Kenya 1996
ザイール最終日。
キンシャサのヌジリ国際空港を飛び立ち、
ブンルジのブジュンブラ空港へ、
そしてさらにケニアのナイロビを目指す。
キンの空港の出発フロアでは、暗い空間に人々が蠢く。
背後で何かがしなる鋭い響きが轟く。
乗客が並ぶ列に向かって、長く太い鞭が振り打たれる。
本物の鞭で整列を促す、衝撃的な光景だった。
エア・カメルーンのカウンターでチェックイン。
受付の女性が「私にチップを払わなければ発券しない」と主張。
空港職員を呼んで説得するも、頑として態度を変えない。
これでは乗り遅れると思った時、やっと彼女は折れた。
ブジュンブラの手前、遥か南まで湖面が続いている。
巨大なタンガニーコ湖だ!
ブルンジの北隣にはルワンダ。
2年前そこで起こった大虐殺に思いを巡らす。
ナイロビ空港での入国審査。
前の男で止まってしまい先に進まない。
その中国人は英語が全く分からないようだ。
仕方なく、中国語と英語の通訳を買って出る。
夜、日本大使館の公使と会食。
久しぶりの日本食に舌鼓を打つ。
最近、大使館の車が襲われたと聞く。
その事件で運転手は片腕を切断した。
見るもの、聞くこと、何もが混沌としたアフリカ。
そんな濃密な1日だったが、
ブジュンブラ空港での駐機中に浴びた、
眩しく熱い日差しを、今も瞼が記憶している。
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