Uganda / Kampala 1996
ウガンダの首都カンパラ。
中央を東西に貫くメインストリート。
道沿いに銀行などの大型ビルが建ち並ぶ。
その通りで一人の少女が目に留まった。
身体は痩せて小さい。
まだ5歳くらいだろうか。
身に纏うワンピースはボロボロ。
気になって、遠くから様子を眺める。
車が通る度に、手のひらを差し出す。
1台が通り過ぎる。
1台に無視される。
しかし、停車して小銭を渡す人も。
少女はそれを素早くワンピースの中へ。
肩から斜めにかけたポーチに収める。
落とさないように、奪われないように。
いや、それ以上に重要な理由で。
見せ金が多すぎると、同情されず施しは少ない。
全く無銭でも、関心を持たれず素通りされる。
少女は常に最適な金額だけ手のひらに載せる。
幼いながらも、見事なプロの仕事だ。
*カンパラ市街を撮影したネガ8枚ほどがどうしても見つからない。誤って捨ててしまったのだろうか。この写真は仕方なくL版プリントをスキャンした1枚。シャープさはないが、ネガからスキャンするより色が鮮やかだ。
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