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アフリカの記憶 074

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 Senegal / Dakar 1999

 1999年5月、通算5回目のアフリカ渡航は、ついに初めて西アフリカへ。

 ユッスー・ンドゥール Youssou N'Dour が暮らす土地を実際に歩いてみたくて、そしてユッスーとオーケストラ・バオバブ Orchestra Baobab の地元でのライブが観たくて、まずはセネガルへ。東京ーパリ往復は ANA の特典航空券で、パリーダカール&バマコーパリは JAL のマイレージを使って Air France で飛んだので、どちらも無料(空港使用料等のみ)。ダカールーバマコは今はなき Air Afrique (RK) のフライト・チケットを正規料金(¥26500)で購入。AF も RK も乗る便を決めてから JAL 新宿店のカウンターに行ったので(当時は窓口発券だった)、店員はこちらの指示に従って端末を操作するだけ。その間わずか数分で発券完了。マイレージでアフリカ便を取ったことも含めて「こんなお客さまは初めてです」と感心された。確かにこんな客は珍しいだろう。

 5/5 (Wed) 東京出発。ウィーン、パリ経由で、5/6 (Thu) の 21:27 にダカールの Yoff 空港に着陸。空港では怪しい客引きたちが寄ってくるが(空港職員風を装ってビザがないなら金が必要だと言って来たり、荷物を勝手に運ぼうとしたり)、意外と強引さはない。イミグレを抜けた先に CD 機があったので、西アフリカ CFAフラン(FCFA)を引き出し、それからタクシーで市内へ。本来は CFA 3000(CFA 100 = ¥20 として、約600円)のはずだが、5000と言ってくる。交渉して 4000まで下げるのがやっとだった。23時に街の中心部に建つ Hotel Nina にチェックイン。1階にあるバーでビール(Flag CFA 800 と Gazelle の大瓶 CFA 950)を飲んで、ホッと一息。


 5/7 (Fri) 朝起きて、まずは RK 便のリコンファーム(・・・って、若い人には何のことかわからないだろう。今や「リコンファーム」は「トラベラーズチェック」と同様、懐かしい死語だ)。午前中、路上で男3人組に声をかけられ、実に見事に詐欺に引っかかる。もう自分でも笑ってしまうくらいに巧妙だった(詐欺に会ったのは、これまで生きてきてこの一度限り。まだアフリカに来ている感覚になっていなくて、油断したのかも知れない。被害額は少なかったが、このトラブルに遭ったために、この旅は最後まで過度に警戒し続けることになったのは残念だ)。

 まずはライブ情報を探るが、「今ユッスーは国内にいないよ」と言われる。また、バオバブは数年前にすでに解散していたことを後日知ったのだった(しかしこの4年後、自分がユッスーとバオバブの作品群のライナーノーツを担当し、さらには両者へのインタビューまで任されることになるとは、当たり前ながらこの時には予想できなかった)。事前情報を全く掴めないままセネガルにやって来たのだが、滞在中どうやら大物のライブはないようだ(Baaba Maal & Dande Leniol のライブ情報や Coumba Gawlo が土曜日に Salon で演ることが多いらしいことは掴めたが)。その代わり、今夜 22時にフェミ・クティ Femi Kuti がダカール入りするらしい(・・・と日誌に書かれているが、どうやって情報を得たんだ?)。彼は本来今晩ライブを予定していたが、明日に順延されたとのこと。ならば、フェミをここダカールで観られるかも知れない。街中にはコンサートを告知する横断幕も(写真)。ともかく明日が待ち遠しい。

 今夜、ユッスー・ンドゥールが所有するクラブ・チョサン Thiossane に Lemzo Diamono が出演するとの情報を得られたので、街外れ(メディナ Medina より先、Grand Dakar のあたりか?)にあるそのチョサンまでタクシーで向かう(約15分、CFA 500〜1000が相場)。しかし着いてみると、彼らは今ガンビアに行っていてライブはないとのこと。店も閉まっている。しかし、そこで出会った若者に「チョーン・セック Thione Seck ならライブをやっているよ。観たいかい?」と言われる。勿論観たいさ! 早速彼にそのライブ・ハウスまで案内してもらう。元バオバブのチョーン・セックのライブをいきなり観られるとは、まさかの展開。しかもステージの合間に本人に紹介されて挨拶。チョーン・セックは無表情で見上げるような長身の男だった。だが、まだ時差ボケが残っていて我慢できないほど眠く、声は若々しいものの何より単調なライブに耐えられない。それで、深夜1時頃には失礼してタクシーでホテルに戻ることにした。今から振り返ると実に勿体ない体験だったのだが。






by desertjazz | 2020-07-26 00:00 | 旅 - Abroad