Senegal / Dakar - Mali / Bamako 1999
5/12 (Wed) DHL から戻り、11:40 にホテルをチェックアウト。時間潰しする間に、ユッスー・ンドゥールに関する本を見つけたので3冊購入。今回は過度な期待などせずに、初めての西アフリカをのんびり過ごすつもりで来たのだが、ユッスーとフェミのライブを観て、レコードを大量に集められただけでも大収穫。しかし、美味しいものはあまり食べられなかったし、ゆっくり散策する時間もなくなってしまった。詐欺に遭ったせいで、自分をコントロールし切れなくなったことも反省点。
それにしても、セネガル6泊は短すぎた。こんなことならセネガルだけにしておけば良かったのか? けれども、簡単には来られない西アフリカ、マリを少しでも歩いてみたいし、できれば Rail Band のライブを観てもみたい。(そしていつか、ジェンネやドゴンの村へも!)
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夕方、Air Afrique RK 730 便でマリのバマコへ。このフライトはバマコの後も、アビジャン経由でジョハネスバーグまで結ばれていて、このままずっと先まで乗っていたい気になる(ジョハネスバーグが懐かしい)。当初はダカールーバマコ間を鉄道で移動しようかと考えていた。しかし、暑くて不快という噂だったし、何より日程が短かったので諦めることにした。18:58 にダカールを離陸、20:23 バマコ着。やっぱり飛行機の方が早いし楽だ。
思いっ切り態度の悪い(アフリカらしい)イミグレを抜けて、タクシーで市街へ。真っ暗闇の中、道路の両側に並ぶ立木の白いペイントが印象的だ。これはガードレールがわりになっていて、同じものを中国各地でも目にしたことを思い出す。そして、市街区の手前でニジェール川を越える。
21:30 予約を入れておいたホテル Grand Hotel にチェックイン。24:00 に就寝。
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バマコには4泊したが、完全に空振りだった。日誌には何も綴られていないし、手帳のメモを読み返しても、意味不明な記述ばかりだ。
バマコで最も記憶に残っているのは、土埃とドブの匂い。駅前の中心エリアでさえ土肌がむき出しになっており、風が吹くと土埃が舞い上がる。通りを走るドブの掘は、数十年昔の日本の風景を見ているかのよう。加えて、停電はするし、断水はするし。ここは首都というより、ただの田舎だ(だが、それが悪いとも言い切れない)。
Grand Hotel のそばにあるその鉄道駅も閑散としている(写真)。さらに南に進むと、バマコ唯一の高層建築にしてかつて最高級ホテルだった建物がそびえているのだが、燻んだ壁色のせいもあってか、それもまるで廃墟かと思ってしまう有様。西へと連なる土産物屋も寂しげだ。もっと西の高級ホテルのエリアに行けば、少しは様相が違っていたのかもしれないのだけれど。とにかく、茶色い土色の世界、それがバマコでの「記憶」だ。
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