アフリカの記憶 087



 Senegal / Dakar 2002

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 2/15 (Fri) 「自分はなんとついていることか! そう思わずにいられないダカール着からの24時間だった。」(日誌より)

 3年前にフェミ・クティのライブを観た Le Centre Culturel Francais de Dakar (CCF) にまず足を運ぶと、スタッフが私のことを憶えていてくれて、自分の家に遊びに来いと誘われる。来たばかりでスケジュールがまだはっきりしないこともあって、ひとまず遠慮したけれど。残念ながら CCF でのイベントはしばらくなく、2/9 にクンバ・ガウロのアニヴァーサリー・ライブが行われたことを知る。それならもう少し早く来るべきだったか?

 ユッスー・ンドゥールは 2/10 まで、マリ、ロンドン、パリで公演を行っていて、その後どうしているかは分からず。再結成したバオバブも、ユッスーのプロデュースで新作を制作中なので、ライブはそれが完成してからだろう。今回は来るタイミングが悪かったかもしれない。ラッキーなことは2度も繰り返すはずはないと自身に言い聞かせた。いやいや、結果的にはこの日程が大幸運をもたらしたのだった!

 じっくり情報を集めてから動き出せばいいとは分かっていても、我慢ができず、自然と足がマルシェ・サンダガ Marche Sandaga へ向かう。宿泊ホテル Nina のある中心街からも近いし。すると次々声をかけられるではないか。ブツを拝見すると、貴重なカセットや珍しいレコードがザクザク出て来る。Guelewar の LP なんて100枚くらい?見つけたほど。

 さすがに3年前ほどレアなレコードが出て来ることはないだろうと考えていた。それでも今回は本格的にレコードを蒐集するために、チラシをプリントして持って来たのだが、その必要はなかったかも知れない。「99年にレコードをたくさん買って行った人でしょ」と話しかけて来る若者もいて、ダカール最初の朝の時点で、黙っていてもホテルに次々とレコードが運ばれて来るシステムまで確立してしまった。おかげで今回も、この後、寛げる時間がほとんどなくなってしまうのだったが。探索1日目にして、LP 95枚、シングル 11枚、K7 32本、CD 3枚、ビデオ 4本も買っていた。そのために、銀行まで走ること4回。いくら CFA に換金しても、すぐに消えていく。

 そして、奇跡?はまた起きた。夕方、書店で地元の新聞の全てに目を通したものの、ライブ情報はなし。今週末は諦めるか。そう思いながら歩いていたら、鬱陶しい客引きの声をかわそうと、視線を逸らしたその先の新聞に目が止まった。そこにはユッスーのライブの告知が。それも今夜から 3 Nights だ !! ユッスーはまるで私を歓迎するかのように、セネガルに帰って来ていた。

 23:30 チョサンへ。タクシー代は CFA 1300、入場料 CFA 3000。3年前よりも少し値上がりしている。会場に着くと、ガードのボスらしき大男が「帰って来たか」と話かけてくる。3年ぶりのダカール、何故かみんな私のことを憶えていてくれた。そのことが本当に嬉しい。

 Youssou N'Dour et Le Super Etoile de Dakar のライブは、2000年11月に NYC で4時間に及ぶ Le Grand Bal のステージを観て以来。ギターのジミー Jimmy が終始ニコニコ笑顔でとても楽しそう。そして、ババカル Babacar もユッスーも、同じく笑みが絶えない。ユッスーは地元で歌う時が一番楽しそうだ。彼は年中世界を飛び回っているが、地元に戻るとまた大歓迎される。本当に幸せなミュージシャンだと思う。その姿を間近で見ることのできた自分もまた、幸せものだ。

 3年前に同じチョサンで観たライブは、ストイックなまでに強烈なインストルメンタル・インプロビゼーションが印象的だった。対して今年は、かなり打ち砕けたもので、またセクシーな雰囲気を醸し出してもいた。ポールダンスまがいの踊りが続き、ユッスーもニコニコ顔。24:45 - 25:45 前座、それからウゼン Ouzin が登場、続いてユッスーが出て来て、28:10 に終演という流れだった。


(写真はサンダガ市場の一角、デパートがある交差点を挟んだあたりだったのではないだろうか。)






by desertjazz | 2020-08-08 00:00 | 旅 - Abroad

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