アフリカの記憶 089

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 Senegal / Dakar 2002

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 2/17 (Sun) ダカール4日目。12:00 起床、シャワーを浴びた後、しばらくしてから再びベッドへ。結局 15:00 頃まで休む。ともかく今日は静養日だ。自室でレコードの仕分けなどをして過ごす。

 今回聞いた話によると、超絶熱烈なコレクター Cさん(NYC の精神科医)が、3年前に私がダカールに来た後にも2度ばかりやってきて、アフリカとラテンのレコードを買い漁ったそう(ある一人からは 250枚も買ったらしい)。前回お世話になった A氏は「アラブ盤は欧州のコレクターの何人かから譲って欲しいと言われている」と語っていた(何故か私には全部売ってくれたが)。欧米からこうしたコレクターやバイヤーたちが相次いでやってくるため、彼らの言い値がなかなか下がらないのだろう。そういえば、コンディションの悪いレコードを「日本ではもっとキレイなレコードがもっと安く手に入る」と言って適正価格に下げようとしたら(実際それでもまだ高い)「これはダメージあるくらい古いから(骨董品のように)価値があるんだ」と主張されて、思わず失笑してしまったこともあった。

 その A氏とも一昨日 15日に再会したのだが、前回は「絶対売らない」と言っていたレコードも黙って差し出して来た。他のレコードも「君は特別だ」と言って安くしてくれる。3年前に撮った彼の写真を日本から送ったり、前回は結構高く買ったりした効果だろうか?

 深夜 25時過ぎにチョサンへ。とうとうユッスー3連チャン。昨夜に比べると客はぐっと減った。明日(もう今日だ)は月曜日なので、仕事だという人が多いからだろうか。25:35 にスタート。インスト2曲、ウゼンのヴォーカルで3曲、それからユッスーが出て来て 10曲。Samadome、Dunya、Birima など。腕時計に目をやる仕草が印象的。2000年に NYC で観た Le Grand Bal と同様、ババカルの活躍が目立つ。その分、ユッスーは歌いっぱなしにならず助かっているようだ。実際初日には疲れが見受けられたし、妖艶な女性たちのポールダンス風の動きをステージ袖でニコニコ顔で見ていた時間も長かった。28:17 終演。

 それにしても、3年前に観たライブ・サウンドからの変わりようはどうしたものだろう。あの時は、大編成のバンド全員が細かなビートを自在に叩き紡ぎ出し、それが重層化して空間全体を息苦しいまでに埋め尽くす様が圧巻だった。約2時間、一瞬の無駄も緩みもなく進み、無心で音に集中させられた。それが今回は一転してリラックス・ムード。1999年ダカール、2000年ニューヨーク、2002年ダカールと続けてライブに足を運んだことは、もしかすると彼らのライブ・サウンドの重要な変遷を目撃した結果となったのかもしれない。

 3年前に比べると確かに物足りなさは否めないが、アフリカ最高のバンドが繰り出すサウンドにハッとする瞬間も多かった。なので、ダカールのチョサンで3晩続けてユッスーたちのライブを観ることができたというのは、何という幸せか! 何よりファン冥利に尽きる。


(写真はサンダガ界隈に並ぶカセット店。)






by desertjazz | 2020-08-10 00:00 | 旅 - Abroad

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