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アフリカの記憶 095

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 Senegal / Dakar - Île de Gorée 2002

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 2/23 (Sat) ダカール10日目。偶然にも今日は「タバスキ」(Tabaski:セネガルのイスラム最大のお祭り、犠牲祭)という特別な日。

 ダカール滞在も残りわずかとなり、早く日本に帰りたい気分になっている。これは、疲れたとか、ホームシックだとかというのではなく、収集できたレコードや情報の整理をしたいと思ったからだ(実際、この後、日本へ帰る機中でも A4 10数ページのリポートを一気書きした)。今年セネガルでレコードを探したとしても、前回のようなことはないと思い込んでいたので、この旅の展開は全くの想定外。そのため、今回もサン=ルイ行きは見送ってしまった(それが正しかったのかどうかはわからない)。それどころか、「レコードを持ってくるよ」「レコードを見に来い」といった申し出がこの時点でも絶えない。欲しいレコードや聴くべきレコードは探せばまだまだあるだろう(SP を全く見かけないのだが)。しかし、コンディションの良くないレコードの比率が高いこともあって、レコード発掘には飽きてしまった(だから自分は「コレクターにはなりきれない」と日誌に綴っている)。

 レコード探しに本気になれなかったもう一つの要因は、前回と同じく資金不足。ある民家で、バオバブの激レア盤などのシールド盤/未聴盤をそれぞれ数10枚単位で見つけたが(多分、昔商売をしていた時のデッドストックだろう)、全てを引きとれなかったのは残念だった。

 そんなことより、帰国に備えて体調を整える意味でも、残りの時間はなるべくゆっくりすることにした(まだこの後パリでの予定もあるし)。ダカール滞在の最後にどこに行きたいか、一番寛げるのはどこかと考えて、ゴレ島をもう一度訪れることにした。そして、短い船での往復を楽しみ、光に包まれたかつての奴隷の島を歩き、歴史に思いを馳せたのだった。

 と書いておきながら、、、市内に戻って夜21時、ダニエル・ソラノ劇場へ。タバスキ特別公演 "SORANO PRESENTE SPECIALE TABASKI GRAND KHAWARE - DANSES CHANSONS ET SKETCHES" を鑑賞。入場料 CFA 2500。ポスターの雰囲気から判断して、これは国立バレエ団の流れをくむグループだろう。寸劇〜歌と踊りといった構成で、総勢50名ほどが出演。ちょうど2時間のステージで(21:30 - 23:30)、パーカッションの演奏もグリオたちの歌も迫力に溢れていたが、正直なところ特別なものは感じなかった。それは、歌が一本調子で歌詞も分からなかったからなのかもしれない。

 25時、ホテルで少し休んでから、またまたチョサンへ。今回の滞在で実に4回目の Youssou et Le Super Etoile de Dakar のライブだ。こちらもタバスキ特別公演で、料金も CFA 5000 と特別。とは言っても演奏内容はいつもとほぼ一緒。しかし、Super Etoile の面々はしっかりとセネガルの民族衣装で正装しており、また客の大半も同様に高価そうな民族衣装で着飾っている。それだけタバスキの日は、セネガルのイスラムたち(ムーリッドではない?)にとってとても大切なのだろう。

 実際、場内は超満員で、異常な盛り上がり方を見せていた。これまでチョサンでは最前方で観る時間が長かったが、この日は早めに一番後ろのバーカウンターまで逃れて、ゆっくり楽しむこととした。と思ったら、演奏の途中で屋根の板が崩落し、その破片を受けた客が出血する事態に。やっぱりチョサンの建物はおんぼろだ。28:10 終演。発売になったばかりのババカル Babacar Faye の新作カセットがあったので、まとめ買い。「日本への土産だ」と声をかけて1本サービスしてもらう。そして明け方近くに、現地で知り合った同士の日本人3人でタクシーに乗り合わせて、ホテルに帰ったのだった。






by desertjazz | 2020-08-16 00:00 | 旅 - Abroad