昨夜に Facebook と Twitter で先にお伝えした通り、セネガルのオーケストラ・バオバブの創設メンバーにしてリード・ヴォーカリスト/パーカッション・プレイヤーの一人である、バラ・シディベが世を去られた。昨日29日の朝4時に、ダカールの Thiaroye(半島の一番くびれた辺り、Pikine より少し東側)で亡くなられたそう。第一報が届いて以降、続報が入って来ないので、詳しいことは不明。前日終日リハーサルを行なった後、急な病気に他界したという情報もある。
今日は 2003年にフランス西部のアングレームでオーケストラ・バオバブを取材&インタビューした時の写真のネガをスキャン。この写真はその中の1枚だ。バラの微笑みがとてもいい。
常時5人ほどのヴォーカリストを擁したバオバブ、そうした面々の中でもバラの逞しく野太い声が大好きだった。あの歌声をもう聴けないなんて、悲しすぎる。
1970年に結成されたオーケストラ・バオバブは、今年が50周年のアニヴァーサリー・イヤー。しかし、かつての中心メンバーが相次いで他界したり脱退したり。リード・ギターのバルテレミ・アティッソは祖国トーゴに帰り、昨年バンドの顔でもあったサックスのイッサ・シソッコも亡くなってしまった。新しいメンバーを加えてバンドは存続しているものの、かつてのバオバブらしいサウンドはもう感じられない。ひとつの時代が過ぎ去ったことを感じる。
素晴らしい音楽を届けてくれたバラさんに感謝。インタビューで 1970年代のバオバブについて色々訊けたのも最高の思い出です。ありがとうございました。そして、どうぞ安らかに。
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昔、アフリカでフィルム撮影した写真を(ネガからスキャンし修正・補正して)毎晩0時に1枚公開している「アフリカの記憶」はいよいよセネガル編へ。オーケストラ・バオバブについてもあれこれ書く予定でいます。
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