2020年 09月 12日
アフリカの記憶 116
Kalahari #16 : Botswana / CKGR-Gyom 1993
カラハリの旅をお供してくれた仲間、2人のブッシュマン、カンタ(右)とダウンゴ(左)は、親指ピアノを演奏できると言う。そこで、ハンシで買ってきた2つの楽器を手渡すと、いきなり金属キーを全て抜き取ってバラバラにしてしまった。呆然として見ていると、今度はキーを再度並べて組み直した。どうやら、弾き手によって、キーの配列や音階が違うらしい。
実際、2人の演奏も全く異なっていた。彼らの話によると、カラハリのこの辺りに住むブッシュマンの親指ピアノには、昔から2つの潮流があるとのこと。そして、それはどうも家系的な違い?によるらしいのだ。しかし、カンタとダウンゴの他にも、ウレーホ、カロウチュベといった男たちにも演奏も聴かせてもらったのだが、彼らの演奏もまたかなり異なっていた。どうやら、同じブッシュマンの親指ピアノでも個人差が大きく、一人一人が自身の演奏スタイルを持っているようだった。
文献を調べると、ボツワナ(カラハリ)のブッシュマンの親指ピアノは「ドンゴ dongo」と称すると書かれているものが多い。だがカンタたちは、はっきり「デング」と呼んでいた。ちなみに砂漠で見かけた弾き手は全て男性だった。おそらく女性が演奏することはないのだろう。
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