2020年 09月 13日
アフリカの記憶 117

Kalahari #17 : Botswana / CKGR-Gyom 1993
前回の「アフリカの記憶 116」の写真で、カンタとダウンゴの間に座る若者の楽器を目にしたのは、ちょっとした驚きだった。
砂漠には大きな樹が生えないので(カラハリでは場所により灌木が密生しているが)、タイコや木琴の類の大きな楽器はない。だが、アフリカ南部は、ミュージカル・ボウ Musical Bow またはミュージック・ボウ Music Bow が広く存在する土地でもある(狩に使う弓が転じて生まれたこの楽器が、ブラジルのビリンバウのルーツであることはよく知られている)。
でも、若者が持つこの楽器は、ちょっとそれとは様相が異なる。まず弓にしては竿が太くてゴツイし、頰に当てて口腔で共鳴させることもしない(その代わりに上に刺した空き缶が共鳴器かサワリの役割を果たしているのだろうか)。なので、ミュージカル・ボウというより一弦ギターという印象だった。
ブッシュマンは移動生活をするため、ほとんど物を持たない。そんな彼らがこうした楽器を持っていたのは、興味深い(元々は弓を楽器としても使っていたのだろう)。親指ピアノにばかり興味を抱き、この楽器については聞きそびれてしまったのだが。
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