アフリカの記憶 118

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 Kalahari #18 : Botswana / CKGR-Gyom 1993

 カラハリ砂漠で出会った親指ピアノの名手たちをご紹介。一人目はカンタくん。

 いつも陽気なカンタの演奏するデング(親指ピアノ)は、明るく軽快なものばかり。知っている曲を全部聴かせてくれるよう頼むと、「これはロンバのデング」「これはゲムスボックのデング」と一曲ごとに説明しながら弾いてくれた。口笛とユニゾンで演奏する曲はどれも楽しく、すっかり気に入って、今でも時々録音を聴き返している。

 そうした曲調から感じられるのは、南アのクウェーラなどとの類似性だ。恐らく彼の奏でる音楽は、ブッシュマンたちが長年継承してきた純粋なものではなく、南ア音楽からも強く影響を受けているに違いない。

 カンタは招待されて、首都のハボローネ(いや、南アだったか?)で親指ピアノの演奏を披露したこともあるという。実は、なかなかの達人だったのか。

 演奏を録音させてもらった時、カンタ自身の音楽に関する権利(著作権など)について何とか説明しようとした。カンタからは「録音は自由に使っていいよ」と言われたのだが、今でもまだその扱いに迷っているままだ。







by desertjazz | 2020-09-14 00:00 | 旅 - Abroad

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