アフリカの記憶 144

　Kalahari #44 : Botswana / CKGR-Xade 1993
　男が肩にかけているのは、ブッシュマンのハンティング・キット。ジャコウネコ（だったか？それともワイルドキャットだったか？）の皮で作った袋に、弓、数本の矢、槍、穴掘り棒などが収められている。カラハリ滞在の記念に、ブッシュマンが営むカデの売店で一式買って来た。
　帰国のフライトで、矢じりが問題となり、機内には持ち込めず機長預かりとなった。同行した学者からは「日本に持ち帰ると、毛皮の匂いが臭くなりますよ」と忠告を受けたが、幸いそのようなことはなかった。なので、このハンティング・キットは今も自宅の居間に飾ってある。

（空港での手荷物検査の際、矢じりの長さを問われたので、その長さが問題だったのかもしれない。最初素直に大体の長さを親指と人差し指で示したのだが、咄嗟に気がつき、慌ててその幅を狭めたのだった。基準の長さの有無は調べたことはないが、ポケットナイフよりもずっと小さいので、持ち帰ることができたのだろう。）

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