Music Festivals in the World
旅らしい旅をしなくなった/できなくなった理由として、世界中の美術館を巡り歩いたことと共に、日本で観られないコンサートを海外まで観に行くようになったこともあるだろう。その大きなきっかけとなったのは、ユッスー・ンドゥールを1999年にダカールで、2000年にニューヨークで観たことが大きい。それ以上に決定的だったのは、2003年10月にフランスのアングレームでヨーロッパを代表する音楽フェスのひとつ Festival Musiques Mettisse を取材したことだ。これに参加することで、音楽フェスの楽しさを知り、その後世界各地のフェスを訪れ、富山の Sukiyaki Meets The World にも深く関わるようになったのだった。
ひとつの音楽フェスとしては、2003年のアングレームと、2006年のマルセイユの Fiesta des Suds が最高だった。しかし、過去の写真を何気なく振り返って見ていると、2007年ほどフェスやコンサートを追った年はなかったかもしれない。
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7月、シンガポールで開催された(最後の)WOMAD は、日本から行った友人らや出演ミュージシャンたちと一緒に楽しんだ。
ユッスー・ンドゥールは最初最前列で観ていたが(ニューヨークの Grand Ball でも、東京ブルーノートでも、パリ各所でも、大抵は最前列でかぶりついて観たことを思い出した)、ちょっと緩いパフォーマンスだったので、途中からは最後方でゆったり眺めていた。こんな贅沢な過ごし方も大型フェスならでは。
マホテラ・クイーンズのパフォーマンスは最高だった!(この2枚は明らかに別のカメラで撮っている。コンデジを2台持って行ったのだろう。)
Oki Dub Ainu Band も2ステージ(+料理教室)。
Oki Dub Ainu Band とダーラ・J との共演の写真も出てきた。いずれも小さなデジカメで撮ったものなので、ブレブレなのは仕方ない。
シンガポール WOMAD の合間には、蚤の市でレコード探し。
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11月にはフランスへ。パリから少しは離れた町で、元 Zebda のマジッド・シェルフィのライブへ。これが終わる前に終電でパリに戻り、大西洋を超えてワシントンへ。
ワシントンに飛んだ目的は、ブルース・スプリングスティーン 2 Days。路上でばったりブルースと最接近したのは良い思い出だ。
フランスへとんぼ返りして再びライブ三昧。トゥールーズでは念願だったマッシリア・サウンド・システムのライブを初体験(1枚目は偶然がもたらした奇跡的ショット。これまで数万枚写した中でも、とびきり気に入っている1枚だ)。
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ヨーロッパで開催される大型のワールド系の音楽フェスでは、アフリカの大物が数多く出演するので、実際にアフリカに行くよりも彼らのライブを楽しむ面では効率が良い。それを知り通うようになった分だけ、アフリカへの旅が遠のいてしまった。
それにしても、ここ20年間に観たライブの写真を見直すと、すでに消滅したグループや亡くなったミュージシャンがとても多いに気づかされる。
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