音楽雑誌エリス第39号で北中正和さんの「音楽の未来を探して 第17回 バーバ・マールの音楽から展望するワールド・ミュージックの現況」を拝読。バーバ・マールの経歴から新作 "Being" の内容に至るまで、とても参考になった。この記事の最初の方で取り上げられている Baaba Maal & Mansour Seck "Djam Leelii" (1988) は個人的にも大好きな名作。全てのアフリカ音楽のレコードの中から10枚選べと言われたら、その中に入れるんじゃないかな?
自宅の資料整理、昨日はバーバ・マールのカセットを聴きながら、セネガル盤カセットの並べかえ。バーバ・マールは17本出てきた。でも残念ならが、北中さんの記事の中で触れられている初期の作品6本は持っていなかった。これらのカセットは 1999年と 2002年にダカールで探し集めたもので、流石にその時に80年代のカセットと出会うことは難しかった。
・Baba Maal "Thiayo" (1992)
・Baaba Maal présente Samba Diabare Samb et Mansour Seck "Dans Gawla" (1993)
・Baba Maal "Tono" (1994)
・Baaba Maal Et Le Daande Lenol "Aiwa" (1996)
・Baaba Maal Et Mansour Seck "Souvenirs" (1996)
・Baaba Maal "Nomad Soul" (1997)
・Baaba Maal & Le Dande Lenol "Diapason des Stars 97 - Vol.1" (1997)
・Baaba Maal & Le Dande Lenol "Diapason des Stars 97 - Vol.2" (1997)
・Baaba Maal "Nomad Soul - 2eme Partie Musique du Monde" (1998)
・Baaba Maal "L'Epopee d'El-Hadi Omar Taal" (1999)
・Baaba Maal & Le Dante Leon "Live a Londres et St-Louis" (1999)
・Baaba Maal & Le Dante Leon "Live a Londres et St-Louis" (1999)
・Baaba Maal "Laamdo" (2000)Baaba Maal "Mi Yewnii" (2000)
・Baaba Maal & le Danande Lenol "Tijaan" (2002)
・Baaba Maal "Ndilane" ( ? )
・Baaba Maal "Generation Nouville" ( ? )
(1990年代前半は 'Baaba' ではなく 'Baba' と綴られている。)
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肝心の "Being" の音楽なのだが、大いに気に入った前作 "The Traveller" (2016) と同様、近年の好調ぶりを伝える仕上がりだ。この音作りは大音量で聴いたらさぞや気持ち良いことだろう。
・https://baabamaal.com
その音楽内容については北中さんが『エリス』詳しく紹介されているので、ぜひそちらをお読みいただくとして、ここでは別のことを。
個人的には音楽そのものと共に、バーバ・マールのモデルのようなファッションが気になって、衣装をデザインしたオルヴィ・トーマス Olubiyi Thomas について調べてみた。彼はナイジェリアのレゴス出身、スコットランド育ち。Alexander McQueen などで活動した後、2016年に独立。
・https://www.olubiyithomas.com
超カッコいい彼の服は日本にも若干入ってきているのだが、ジャケットもパンツも10〜20万円くらいするので、とても手が出ない。
それにしても、最近のバーバ・マールの共演者は知らない名前ばかりだ。
(※以上、Facebook より転載。)
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