マイケル・ヴィール Michael E. Veal の新著 "Living Space - John Coltrane, Miles Davis, and Free Jazz, from Analog to Digital" (Wesleyan, 2024) が先ほど届いた。刊行が早まったらしく、当初の予定より前倒しで手にできて嬉しい。
マイケルはイェール大学 Yale University の音楽教授。彼の著作は"Fela: The Life And Times Of An African Musical Icon" (2000)、"Dub: Soundscapes and Shattered Songs in Jamaican Reggae (Music / Culture) (2007)、"Tony Allen: An Autobiography of the Master Drummer of Afrobeat" (2013、Tony Allen との共著) に次ぐ4冊目。これらのうち "Dub" は日本版『ダブ論』も出版され、さらに昨年「改訳決定版」も出た。評判が良かったのだろう。
早速その新著のページをめくっているところなのだが、タイトル通り、中心に取り上げられているのはジョン・コルトレーンのよう。長いコルトレーンの章の中の 111ページには、なんとこんな私家版アルバム2枚の写真も掲載されている(こうしたレコードも勿論?昔から持っているが、最近は全然聴いていない)。一体どんなことが書かれているのだろう。 フェラ・クティに関する詳細な研究書 "Fela" などは英語の不得手な自分にとってはかなり難解だったのだけれど、頑張って読んでみることにしよう。
・ "John Coltrane" (Ozone 21、Rec. 1963)
・ "John Coltrane" (J For Jazz JFJ800, Rec. 1965)
♪
ご存じの通りマイケルはミュージシャンとしても活動しており、自身のアフロビート・ジャズ・バンド Aqua Ife を率いてニューヨークなどで時々ライブも行っている(いつか生で聴きたい!)。
アルバムはこれまで4作制作しており、いずれも私の愛聴盤。中でも最初の1枚 "Afro-Kirlian Eclipse" は、コルトレーンのカバー "Sun Ship" もウエイン・ショーターのカバー "Super Nova" も素晴らしくて、史上最高のアフロビート・ジャズだと思っているのだけに、正式リリースされなかったことが残念で仕方ない(この CD-R はマイケル・ヴィール本人から頂いたもの。しかしどういった経緯だったのか全く思い出せない)。
・ Micheal Veal & Aqua Ife "Afro-Kirlian Eclipse"
・ Micheal Veal & Aqua Ife "Vol. 1" (2010)
・ Micheal Veal's Armillary Sphere "Anyscape" (2013)
・ Micheal Veal & Aqua Ife "Volume 2" (2017)
♪
♪
♪