◇再挑戦:反り盤の補正

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◇再挑戦:反り盤の補正

 歪んでしまって再生できないレコードがある。盤面が反っているというより、昆布のように波打っていて、針圧を加減してもどうしても針飛びを起こしてしまうのだ。

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 このレコードは私的愛聴盤というだけではなく、アフリカ音楽史上でも最重要なものの1枚だと思っている。また来年実現させたい企画のためにも必要な音源だ。Discogs を調べると1枚だけ売り出されているが、250ユーロもするので買い直す気にはなれない。

 そこでどうにかして Pro Tools に取り込んでファイル化しようと考えた。実は昨年 30cm四方のガラス板に挟んで太陽光の熱で補正することを考えたのはこのレコードだった。しかし、別のレコードで試してみたところ、反りは補正されてほぼ平になったものの、反っていた部分が外周側に伸びてしまった。つまりは縦方向の歪みが横方向の歪み移っただけで、このレコードはもう補正不可能という大失敗。恐らく太陽光に当てる時間が長すぎたのだろう。

 太陽光に頼る方法は加減がわからない。なので、こうしたレコードは吸着式ターンテーブルで再生するか、ORB のディスク・フラッター DF-01iA などで歪みを補正するしか手はなさそうだ。

 そう考えながらも、思いついて両面テープを使う方法を試してみた。レコードのうち、歪みの大きな部分の再生面の裏側に両面テープを貼り、ターンテーブルからテーブルマットを外して、そこに(プラッターに)直接貼り付けてみた。最初は一般的な両面テープを使ってみたのだが、ある程度の効果は認められるものの粘着力が足りない。

 ならばと、粘着力の強い製品をハンズで探して「Scotch 剥がせる両面テープ 強力薄手」を買い、これで再挑戦。こちらの方が遥かに粘着力がある。しかし、最初に 10cm ほど貼って試したところで、微調整が必要になり、ターンテーブルから外そうとしたのだが、全く剥がれない。レコードが割れそうなほど力を入れてやって外れたほどだった。貴重なレコードを危うくダメにするところだった。

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 そこで今度は 2cm 四方程度に切って数ヵ所に貼るだけにした。これだけでも効果は大。それでも歪みの酷いところでは針が飛ぶので、DL-103 の適正針圧 2.5g を無視して 3.5〜5.0g にまで上げたら、なんとか飛ばなくなった(それでも1ヵ所だけどうしても再生できなかったので、ここは Pro Tools で編集することにしよう)。

 かなりの荒技ですが、こんな方法もありということで、ご参考まで。








by desertjazz | 2024-05-25 22:00 | 音 - Music

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