◆ 7月17日(水)
マルセイユではベルザンスとともに、Rue du Marché de Capucins と Rue Longue de Capucins が交差するカプチン周辺にも必ず足を運んでいる。このあたりには割と大きなマルシェがあり、通りにはマグレブ系の店が並んでいて、目の保養には最高だ。また美味しいタジンやクスクスも食べられ、いつも活気に溢れている。その分だけスリなどが多いらしく、用心するよう注意されているのだが。
朝食後、早速散歩に出掛けてきた。通りに立つ男たちが密輸品をこっそり売っているのも、30年近く昔にここに来た時と変わっていない(さすがに人数は減ったかな?)。今回も通りに入った途端、××の売人?が声をかけてくる。昔に比べたら雰囲気が穏やかになったと感じたので、コンパクトカメラを取り出してみたところ、すぐに「Photo ! Photo !」と呼び止められたので、そうした危なさも昔から変わっていないのかもしれない(声をかけてきた男たちとは笑いながら冗談を言い合ったので、写真を撮るなという意味だったのかどうかは分からないが、不要なトラブルは極力避けておきたい)。
スパイス店を4軒回って、少し気が早いが土産用のスパイスを購入。昔マラケシュで買った30数種をブレンドしたスパイスミックスがとても美味しくて、旅する度に同様なものを買い求めて重宝している。ただ毎度使い切れていないことが反省点。ところで Tagine Maroc (Marrakesh) とTagine Sale とでは色がかなり異なっていたのだが、何が違うのだろう? 前者が肉用、後者が魚用なのかな?
#
その後は、特に目的もなく旧港の南側をサン・ニコラ要塞 Marseille Citadel (Saint-Nicolas Fort) までのんびり歩いてみる。今回は日程に余裕があるので、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『モンテ・クリスト伯』の舞台としても知られるイフ島 Ile d'If とそこのシャトー・ディフ Château d'If まで行ってみる、あるいはカランク Calanques まで往復するクルーズ船に乗ってみてもいいかと考えていたのだが、乗船口に並ぶ観光客の余りの多さを目にして、即座にヤメにした。もし船に乗るならもう少し涼しい季節の方が望ましいのかもしれない。
サン・ニコラ要塞の入り口まで登ったところで折り返して(ここはいつも閉まっているが、一般人は中に入れないのだろうか)、サン・ヴィクトール修道院 Abbaye Saint-Victor へ。ここには以前来たことがあるような、ないような。少なくとも地下には降りたことがないので、2ユーロ払って古い教会跡も見学してきた。
急行最奥から向かって左手、おしゃれな店やブイヤベースのレストランなどが集まるエチエンヌ・ドルヴ広場の一角を通って(昔から美味しい店が多いが、入れ替わりも激しく、気に入っていたレストランは全てなくなってしまった)旧港の波止場に戻り、それから再び fnac に行きチェック。Massilia Sound System の新作(ヴァイナル)があったので購入。これは日本には入荷しておらず、ネットで買うと送料がべらぼうに高いので、このタイミングを待ち続けていたのだった。彼らの40周年に合わせて旧譜のうち4タイトルがヴァイナル・リイシューされたが、これらもディスカウント価格で売られていた。だが全て CD で持っているし、スリーブが貧弱だったのでパスした。
13:40 ホテルに戻り、軽くつまみながら部屋飲み。本日の観察行動はここまでとする。
(続く)
#
#
#