◆ 7月23日(火)
旅も終盤、土産のチーズを買うことにする。徒歩圏内にあるチーズ店を Google 検索して、評価の高い2つの店に行ってみた。どれもが美味しそう。スーパーでもパッケージされたチーズを気軽に買えるが、こうした専門店で切り分けてもらうものの方が、美味しいような気がする。
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昼食兼ねて散歩。友人宅周辺には目ぼしい店を見つけられなかったので、アフリカン・レストランとレコード店が集中しているジュリアン広場方面まで歩いて行った。途中、Baja Frequencia などのアーティストを抱える Chinese Man Records のオフィスに立ち寄ってみたものの、特に収穫はなし。マルセイユのヒッポホップに関してはまた次回としよう。
Tangerine と Galette で、LP をまたひと山購入。Toko Blaze の "Tropical Cut" が完売と知ると、意地でも手に入れたくなるという面倒な性分。でもそのおかげで、"Tropical Cut" のヴァイナルも見つけました! Papet J のソロなど、欲しかった Massilia Sound System 関係のレコードも全て入手。しかし、荷物がどんどん増えていく。
カプチンの商店の並ぶ通りにももう一度行って見た。狭い路地には小さな平台に雑貨(充電器だとかライターだとかサングラスだとか)を並べて売る男たち。懐かしい。30年ほど昔、1995〜96年にここに来たときには彼らを取材したのだった。その時こうして売られているものには盗品が多いと聞いた記憶があるのだが、本当だろうか(流石にこの様子は写真に撮れない)。
昼過ぎとあってレストランはどこも激混みで、危うく昼食難民となりかける。気になっていたレストランはいずれも昼は営業しておらず、妥協して最近できたらしいセネガル料理の店に入ってみる。チェブジェンのしたかったが、昨日食べたばかりだと思い直してプーレ・ヤッサにしたのだが、これが見事に外れ。強烈に渋いジンジャー・ジュースは美味かったし、店の人たちも皆フレンドリーだったので、まあ良しとしよう。
友人宅に帰る前に La Paline で一杯。生ビール1パイントが5〜7ユーロ、パスティスが 1.8〜2ユーロと、意外と安い。それなら散策の度にもっと飲んでもよかったかな。
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夜は誘われて隠れ家的なピザ屋へ。トリノ風の薄焼きで、これが美味かった。食べたいものを選んでというので、メニューに目を通してアーティチョークのピザにする。日本ではアーティチョークはあまり売られていないし、あっても高いと話すと、少し驚いた様子だった。ましてやアーティチョークのピザなんて、相当珍しいのでは? それも含めてどれも美味しくて大満足。
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(後日譚)
◇チーズを日本に持ち帰るアイディア
欧州を旅する楽しみの一つはチーズ。美味しいチーズを安く買えるので、ホテルでそれらをつまみながらワインを部屋飲みすることも多い。
今回マルセイユでもチーズ専門店で色々買ってきた。どの国の店でも切り分けたチーズを紙に包んでくれるのだが、今回一つの店では「日本に持ち帰る」と話すと真空ラップしてくれた(ただし有料)。
問題はこれらをどのように持ち帰るかだ。ホテルの冷蔵庫に冷凍機能がなかった時には、チェックアウトして空港に向かう直前にスーパーマーケットで冷凍野菜を買って保冷剤の代わりにした(その時は最小サイズのブロッコリー)。
今回は滞在先(友人宅)の冷蔵庫が使えたので、保冷袋に加えて小ぶりな保冷剤も持ってきた。けれど、チーズを大量に買いすぎて、それでは足りないかとしばし思案。それで思いついたのは、ジップロックに水を入れて凍らせ保冷剤の代わりにすること。
マルセイユ最終日も気温30度をはるか超えていて、その中を空港まで移動し、それからほぼ1日かけて帰宅した。流石に氷は水に戻っていたものの(それでもまだ冷たい)、チーズはしっかり冷えたままだった。 ・・・ご参考まで。(写真は持ち帰ったチーズの一部)
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