◇AA Company presents「Afrobeat, Pan-African & Beyond Vol.2」(2024/10/12 立川)
来たる 'Felabration Tokyo 2024' 前哨戦として、Akoya Afrobeat の Yoshi Takemasa さんが統括するアンサンブルのライブを観てきた。Yoshi さんと強者軍団の熱意が昇華し、Cedric "Im" Brooks 愛、ジャマイカ愛、アフロビート愛に満ちた素晴らしいライブだった。ちょっと言いにくいが、今年3月にオーストラリアで観た Seun Kuti のライブよりずっと良かった!
(何も調べずに行ったので、てっきり Fela Kuti の曲を中心とするアフロビートのライブかと思っていたら、Yoshi さんのオリジナル企画で、今年はその2回目。第1部は後年ニューヨークでも活動したジャマイカン Cedric Brooks のカバーが中心、第2部はメンバーのオリジナル、ジャマイカン・レゲエ、'Colonial Mentarity' などの Fela のカバー等々という構成だった。)
あれこれ印象の残ったステージだったが、出音がとても気持ちよかったこともそのひとつ。さほど広くない箱で 20人近い数のミュージシャンが演奏するとどうなるかと思ったけれど、団子になることもなく、すっきりしたサウンドだった。そうした点はプレイヤーたちも口にしていた。聞くとライブハウスの方が蓄積されたノウハウがあるそうで、そこにプレイヤーたちのバランス感覚も加わった結果なのだろうとも思う。撮影した写真を見返しても皆いい顔をしている。箱の音の良さも影響しているのだろう?
Alto Sax と Baritone Sax が抜群にいいプレイをする女性2人で、Michael Veal & Aqua Ife の Baritone も女性だったなと思い出したりも。
そして何より感じたのは、インストゥルメンタル・サウンドの気持ちよさと、アフロビートはヴォーカルなしでも成立するということだった。アフロビートバンドは数多いが、正直ヴォーカルに難点を抱えているグループが多いように思う。それは Fela Kuti に匹敵しうる歌い手はなかなかいないから。そして Fela の曲をカバーしたり、似たようなアジテイト曲を歌う時、それが時代状況やバンドが置かれた環境にそぐわなければ、聴いていて白けてしまうからだ(そうした点で、ここ何年かの間に数回観た Seun Kuti にも迷いを感じる)。
そんなことを思うのは、私がジャズ好き、ブラス好き、ビッグバンド好きだからなのかもしれない。実際、現代最高のアフロビート・バンドとして愛聴しているのは Michael Veal & Aqua Ife だし、Akoya のファースト"Introducing The Akōya Afrobeat Ensemble" (Afrobomb, 2004) を久しぶりに聴いてみたら、このアンサンブルはやはり気持ちよかった。
もちろん立川のライブが素晴らしかったのは、プレイヤーたちの演奏力の高さがあってのことだろう。実は全く知らなかったのだが、このユニットは1年に一度だけ集結するのだそう。まるで秋に遅れてきた七夕みたいなイベントだったのだ(Yoshi さんが敬愛するCedric "Im" Brooks の楽曲群やメンバーのオリジナルをリハ1回のみで本番に臨んだそう)。そうしたメンバーを集めたのは Akoya の Yoshi であり、NYC と東京の間を橋渡しを務めたのは Yoshio (Tony) さん。そうと知って、卓越した力を持ったミュージシャンたちがこの2人に寄せる信頼の大きさを感じたのだった。
今月24日の Felabration Tokyo も、Yoshi さんが NYC から熱いメッセージを送り続け、Yoshio さん(そしてダンサーの Aya さん)が重要な HUB として動き、実務面を取り仕切ったことで実現に至ったようだ。今度の Felabration は、彼らを中心とするそうした多くの人々の想いが結晶する夜となるのだろう。
その Felabration、ダンスバトルの開催、酒井透さんが撮影した Fela Kuti の写真(巨大なパネル)の展示も決まったようだ。他にも色々企画が進んでいるようでますます楽しみです!
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