◇目的のない旅/何にもしない旅◇(参考情報)Travel with Digital Tolls


 今回インドネシアへの旅で、現代の海外旅行は、スマートフォンやネットが使えると「便利」というより、デジタルツールがないと旅が「成立しない」ことを実感した。そもそもスマートフォンなしでは買えないチケットさえあるのだから。

 まず日本にいる間に eSIM を購入してインストールしておき、飛行機がバリの空港に着陸した直後にアクティベートして機内モードをオフにすると、瞬時に 5G と表示されてつながった。今回買った eSIM は最大手 Klook のもので、30日間5GBで650円。もしこれで足りなければ延長しようと思ったが(3日間1GBで100円)、24日間で使用した容量は 4.57GBだった。

(昨年オーストラリアに行った際にも Klook から買ったのだが、なぜか QR コードが送られてこず、入国後に別の会社のものを買い直した。)

 インドネシア入国に際して、電子税関申告と健康状態の電子申告を行なって、それぞれの QR コードを提示することが義務付けられている(入国の2日前から入力可能)。しかし、税関申告はテキトウで無視することも可能なほど。健康状態に至っては全くチェックされなかった(2年前に行った時にもコロナ対策として別の健康アプリへの入力を求められたが、空港でのチェックはなかった)。

(観光ビザは事前にネットで取得することを推奨されているが、これは不具合が多いためほとんど誰も使っていないようだ。到着時にアライバルビザを入手できるので、この方が簡単。ただしそのカウンターには何の表示もなされておらず、しかもただ金を支払うだけで、なおかつ手数料まで徴収されるというデタラメさ。ちなみに最近バリでは観光税15ドル?を徴収されることになったはずなのだが、これの支払いもなかった。実は事前に「優先レーンの利用券」なるものをもらっていたのだが、そんなコースなんてどこにもなかった。何から何まで中途半端というかいい加減というか??)

 空港に着くと事前予約していた車のドライバーから次々と連絡がくる。WhatApp でメッセージをやりとりしたり、直接会話したり。一度ドライバーが時間を間違えて遅れた時には Live Location をオンにして互いの位置を共有し、車が来るだろう場所に向かった。添付した画像はその時にキャプチャーした1枚。
(トラッキング等のローミングは日本での電話番号を使ったのだが、料金は発生していなかった。一体どのようなシステムなのだろうか?)

 それ以外の移動は Grab Taxi を利用した。予約するとほぼ瞬時に配車が確定しメッセージが届き、インドネシア語をボタン一つで英訳し、英語で返答。経路の途中で寄り道する設定も簡単(9ヶ所まで可能)。数キロ程度だと200円くらいという安さだが、あまりに安いことが多いので(2時間走って2000円とか)そうした時には若干上乗せして支払った。

 ジャワの長距離鉄道の乗車券は事前にネットで買ってバーコードを発行。駅で乗車券を買うことはできない。また日本のクレジットカードだとセキュリティーチェックが自動的に働いて弾かれることが多いようなので、カードは数枚用意することが必須(私も1枚目が使えなかった)。

 国内線は LCC も利用したのだが、これは BookCabin という専用アプリをインストールし、それを使ってフライトの12時間前からチェックインとシートの選択が可能になる。

 一つだけ不便だったのは、買った eSIM がデータオンリーであり(通話可能なタイプは極端に高い)WhatApp は日本での番号を登録したため、通話の度に SIM を切り替える必要があったこと。SIM 2枚の同時使用など何か良い方法はないのだろうか。この点は今後に向けての宿題としよう。

 必要なデジタルツールは数多く、実際に使ってみないと理解できない。長年ケータイを持たず、いまだにケータイで電話することも満足にできない私でも、旅を続けながらデジタルツールについて学習し、どうにかここまで使いこなせるようになった。


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by desertjazz | 2025-02-28 19:00 | Trip - Indonesia