最近の入手盤(アフリカ1)

 このところ様々なレーベルが互いに争うかのように、アフリカ音楽のヴァイナル・リイシューを続けています。追いかけて買うのも聴くのも大変。以下、軽くメモ。

 ベナン出身のニョナス・ペドロ Gnonnas Pedro は後年アフリカンドでも活躍したシンガー。彼の単独アルバムや編集盤は以前CDで様々リリースされましたが、初期に焦点を当てたコンピは初めて。しかもほぼ同時にLP2枚組が2タイトルも。正直なところ最初期の作品は幾分凡庸、退屈だけれど、そこから徐々に個性的なサウンドへと育っていく変遷が楽しめます。

Gnonnas Pedro "Roi de L'Agbadja Moderne 1974-1983" (Analog Africa AALP100, 2025)
Gnonnas Pedro "The Man Who Sings All African Languages" (Nanga Boko Records NBK 004, 2025)

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 セネガルのヒップホップ・グループ Pee Froiss が1996年にリリースしたカセット "Wala Wala Bok?" のリイシューにはビックリ。こんなものまで出るのか。彼らの単独作品は初めて聴きました。48ページの書籍付き。

Pee Froiss "Wala Wala Bok?" (Preference Records PRF012, 2025)

 1973年に若くして事故死したトーゴの女性シンガー、ベラ・ベロウ Bella Bellow のアルバムもリイシューされましたね。アンジェリーク・キジョーが大きな影響を受けた一人だそうです。確かにポップで軽やかな歌い方は似ているかも。

Bella Bellow "Album Souvenir" (Survival Research SVVRCH084, 2024)

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 エチオピアのアイベックス・バンド Ibex Band の "Stereo Instrumental Music" は確かに驚きの発掘録音(1976年)。後年ロハ・バンドとして、ムラトゥ・アスタトゥケやマハムッド・アハメッドをバッキングした彼らなので、耳馴染んだ有名曲をインストで聴ける面白さはあり。けれどその分だけ、ヴォーカル抜きのエチオポップでは何か物足りず、気の抜けたサウンドに聴こえます。LP2枚を通して聴くと、流石に飽きてきてヴォーカルが欲しくなるなぁ。

Ibex Band "Stereo Instrumental Music" (Muzikawi MUZLP003, 2025)

 最近のリイシューで最高なのは Analog Africa が制作したジンバブウェのコンピ。これについては、まとめていろいろ書いておきたいことがあるので、後日改めて。

V.A. "Roots Rocking Zimbabwe - The Modern Sound of Harare' Townships 1975-1980" (Analog Africa AALP101, 2025)

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 Planet Ilunga からの新作もこれを書いている最中に届きました。早速一聴。O.K. Jazz、African Jazz とその周辺グループのシングル盤から28トラック。5曲除く23曲が1961年の録音。第3面までは、自然と身体が動き出して踊りたくなるような楽しいルンバやチャチャ。Franco も Grand Kalle も Nico も皆最高。B1 の Manu Dibango のピアノもとってもいい! 第4面は O.K. Jazz のボレロ集で、最後はサッチモを意識したようなダミ声の強烈なブルース。ヴァイナル・オンリー(2LP)、1000セット限定です。
 そうそう、コンゴからベルギーに渡った元留学生たちがブリュッセルで録音した "Les Belgicains - Na Tango Ya Covadia 1964-1970" も良かったですね。

V.A. "African Jazz Invites O.K. Jazz" (Planet Ilunga PL12, 2025)
V.A. "Les Belgicains - Na Tango Ya Covadia 1964-1970" (Covadia 001, 2024)

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 新録作品で気に入ったのは、ウガンダの親指ピアノ(ルケメ)奏者、エクカ・モリス・シリキティ Ekuka Morris Sirikiti のアルバム "Te-Kwaro Alango-Ekuka"。話題のレーベル Nyege Nyege Tapes から2018年に出た "Ekuka" に続くリリースで、ヴァイナル200枚限定(すでに完売)。シンプルなビートを重ねてダンサブルに仕上げたり、高いパーカッシブな音が良いアクセントになっていたり。これが彼の初のスタジオ録音作品・・・と思ったら 2023年に亡くなっていました。R.I.P.

Ekuka Morris Sirikiti "Te-Kwaro Alango-Ekuka" (Nyege Nyege Tapes, 2024)

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 南アフリカのリイシュー盤もそろそろ届くはず。楽しみです!








by desertjazz | 2025-05-18 15:00 | Sound - Africa
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