昨日書いた通り、既に持っているアルバムでも改めてLPを買うことがある。安くなったタイミングでLPを買ったり(あるいは反対に、CDもあると便利と思ってLPの後からCDを買ったり)して、そのような作品が結構増えてきた。写真はそれらの一部なのだが、このように並べてみると近年の自分の趣味がわかるようだ。
こうしたLPとCD、音の比較を十分にはできずにいるのだけれど、大半はCDの方が良いという印象である。CDのマスターを流用しているものが多いように思う一方、拙宅のアナログ再生環境の限界も影響しているのかもしれない。ウガンダの Nihiloxica "Kaloli" やザンジバルの Siti Muharam "Romance Revolution" は、それぞれダイナミックな音(特に後者の重低音)がアナログだとどのように響くか楽しみにしていたものの、CDの方がキッチリ再生するようである。
その Siti Muharam と、Orchestra Baobab の Thierno Koite をフィーチャーした New Cool Collective Big Band と Siti Muharam はシングル盤も購入。New Cool Collective Big Band は Music On Vinyl からのリリースなので音質は信頼できる。
David Sylvian の "Blemish" は特別アナログで聴きたいと思って買ったもの。2003年に発表された時にLPも出たのだが、極少数だったようでレアアイテムに(現在は超高額)。それが2022年に再プレスされたので買ってみた。
このアルバム、3曲で Derek Bailey がギターを弾いていることも注目されたけれど、私は David Sylvian が一人で作り上げた冒頭のタイトルトラックしか聴かない。13分42秒間、彼の歌とエフェクトのみ。生々しく冷徹な声と研ぎ澄まされたエフェクト音による、ヒリヒリするような緊張感が圧巻なのだ。
この曲、果たしてアナログで聴くとどうなるのか興味津々だった。だが、LPでは声がより前に出てくる感じなものの、チリチリ、ジリジリと耳を刺すような鋭くノイジーなエフェクトはやはりデジタルの勝ち。アナログだと高域の音が細密にキチッとは再生されないように聴こえて刺激が足りない。なので "Blemish" は今後もCDで聴くと思うけれど、このアルバムはジャケット画も素晴らしいので、部屋に飾るだけでも嬉しくなるレコードだ。
結局のところ、LPとCDとでどちらの音の方が良いかというよりも、それぞれ条件に左右され、またどちらにも良さがある。聴く音楽の特徴に合わせてメディアを選びつつ、そうした違いを楽しむことが望ましいのだろうということも、今一度考えているところである。
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