アナログ生活(12): ECM盤の現状

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 音の良さを信じてアナログレコードを買っても、その度に大きな傷が入っていたり、ノイズが出続けたりと、ことごとく期待を裏切られる日々。もちろんアナログらしい音の感じられる盤も多いのだけれど、好きで繰り返し聴く作品はノイズが我慢ができなくなり、結局 CD を書い直している。最近買ったのは Arooj Aftab “Night Reign” (Verve)、Carla Bley / Andy Sheppard / Steve Swallow “Andando el Tiempo”、”Life Goes On” (ECM) など。

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(近年感じているアナログ盤の品質の悪さを Twitter に愚痴ったら、プレスした後のゴミ取りをきちんとしていないため、その残ったゴミが音溝に傷をつけている・・・とご教示いただいた。もしそうならば、いくらクリーニングしてもノイズが減らないことに納得がいく。やはり、プレスを終えた後の最終段階で手抜きをしている可能性を感じる。)


 ECM で思い出したが、このレーベルが新たに Luminessence Series を始めた。過去の作品を新たなパッケージングでリイシューするという。少々興味を持ったので、今年の2月に Paul Bley の代表作 "Open, To Love" (ECM 1023, 1973) を買ってみた。
 この作品は Paul Bley の中でも特に好きで昔から CD で聴いていたのだが、アナログで聴きたくなり、昨年状態の良さそうな独オリジナル盤(ファーストプレスではなくセカンド?だと思う)を見つけたので買ってみた。しかし流石に古いレコードなので若干ノイズが出る。そんな訳で Luminessence 盤で買い直してみることにした。しかし、旧盤と聴き比べたけれど、両者の間の違いが感じられない。
 なんでも ECM は最初のミックスをファイナル・マスターとする主義なのだそう。原雅明が新著『アンビエント/ジャズ』の中で、ECM のエンジニア、ヤン・エリック・コングスハウス Jan Erik Kongshaug の発言を紹介している。

「ECMの録音では、ミックスがマスターだ。マスタリングで行う唯一のことは、曲ごとのレヴェルを調整することだけである。ミックスではコンプもかけるが、ミックスしたら終了だ。ミックスをしたのに、なぜ変えるために他の誰かに渡すのだろう?」(194-195頁)

 ならば当然今回のリイシューでもリマスターなどしていないはずなので、これでもし明らかな違いがあればその方が問題だ。
 ノイズのないレコードで聴きたかっただけなので(プレスが若干でも良くなっているかとも思ったが)、それはともかくとして、このレコードもノイズが出る。これでは何のために買ったのだろう(Luminessence は結構高いがパッケージに金をかけているだけなのか?)。最近の ECM 盤でノイズが出たのは Carla Bley や Paul Bley に限らない。昔はこんなことなどなかったのに。ECM さえ今は品質管理ができていないのだろうか?

 私はオーディオ・マニアではないので、そこそこの音で満足するのだが、これだけノイズが多いと流石にストレスが溜まるばかり。






by desertjazz | 2025-12-11 00:00 |
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