魅力あふれるアナログ盤について書き留めるつもりの「アナログ生活」、なんだか愚痴ばかりになってしまっていて良くない。諸々問題解決に苦心しているが、それでも良いこともある。
Sonny Rollins “Go West!: The Contemporary Recordings Albums” 3LP Box Set の音がいいという書き込みを SNS で目にして、痛飲中の酒の勢いと、Tower Records のポイント20%還元に釣られて思わず買ってしまった(Sonny Rollins の Contemporary 盤にはさほど興味はなかったのだけれど)。
最近買った多くのアナログ盤で出るノイズが我慢できなくなり、よく聴くアルバムは CD を買い直すという何とも無駄なことを続けている。この BOX もノイズが出るようなら速攻で返品しようと考えていた。
ところが聴いてみたら本当に音がいい。古い録音なのにマスターテープの劣化は感じられず、余計なマスタリングも行っていないようだ。何より全くノイズが出ない。まるで CD を聴いているかのような S/N で、それでいてふくよかな音。スタジオの自然なアンビエンスが感じられ、微かな余韻がノイズに埋もれることもない。ここ数年間に聴いたレコードの中でダントツ一番の復刻(カッティング)だと思う。まあ、これくらが当たり前であって欲しいのだけれど。
このところアナログ盤の音の酷さについてばかり書いていて自分でも嫌になっていたが、その気になればこれだけのものを作れるのだ。他の会社がいかに手抜きをしていることか。しかしこれだけのクオリティを実現するには、今はコストがかかるのだろう。この BOX も LP3枚で約2万円。一見高く感じるが、今は LP1枚5000円前後が当たり前。しかもジャケットは最高水準の厚さだし、箱も鰐皮を模した豪華さ。トータルで考えると決して高くはないのかもしれない。
リリースしたのはどこかと確認すると、Contemporary 傘下の Craft Recordings。来月出る Bill Evans Trio の 5LP BOX はどうしようかと迷っていたが、これも Craft Recordings の制作のようだ。ならば信用しても大丈夫? いや届く音に期待しよう。
ともかく Sonny Rollins のこのセット、日頃悩んでいたノイズへのイライラが払拭されて気持ちよく、それだけでも買ってよかった!
(2025/10/27)
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Bill Evans Trio "Haunted Heart: The Legendary Riverside Studio Recordings" 5LP BOX が届いた。Bill Evans は特別好きって訳じゃないのに、これも勢いで注文してしまった。売価 ¥26590 は高いけれど、Blue Note Tokyo でのライブ2回分と考えれば納得かな?(これも20%ポイントついたし)
以下、SNS につづったメモ。
・先日買った Sonny Rollins Box が、盤も音も良かったのでさほど心配はしていなかったものの、念のために10面チェックしたところ傷はなくて一安心。肝心の音も1枚目を聴いた感じでは、長年聴いている日本盤よりかなり良い印象。
・4枚目まで聴き終えた。未発表演奏は “Explorations” の方が良い。”Portrait in Jazz” は色々実験しているが成功していない。録音も未発表の方が鮮度が高い印象。低音の鳴りが良いマスタリングで間近で演奏しているかのよう。Scott LaFaro をこれだけ聴けるだけでも意味深い発掘だと思う。
・Side F の4曲目、かなりノイズが出る。クリーニングしても変わらず。見た目、傷はないし、静電気でもなさそうなのだが。全体的に Sonny Rollins Box の方がカッティングも良かった印象。
・別テイクはベースの歌い方の違いを楽しめる。ピアノも含めてOKにならなかったことも分かるが。モノミックスを気持ちよく感じたりも。
・最後の5枚目も結構ノイズが出るなぁ。アナログ盤のカッティング/プレスはイマイチ。残念。
(2025/11/29)
結論としては、これは貴重な発掘・復刻だし、Bill Evans ファンにとっては感涙ものの BOX でしょう。トリオ三人の試行錯誤も伝わってきて、とても興味深い。古いマスターテープの劣化も心配したほどではなかったように思う。ただ時々生じるノイズは原因不明。盤自体に問題なく、他に解決可能な理由が見つかればいいのだけれど。
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