カラハリ砂漠とブッシュマンの音世界を探求するシリーズ「カラハリ三部作」、三編目の『Kalahari / Dance』が完成しました。今回のテーマは「ブッシュマンのヴォーカル・ミュージック」。ブッシュマンの歌とコーラス、歌いながら踊られるダンスについて徹底研究しました。
実は「カラハリ三部作」と大見えを切ったものの、最後の「ヴォーカル・ミュージック編」については、しばらくの間、特に書くことが思い浮かばず。これでは CD ライナーノーツ並みの4000字くらいにしかならないだろうな。そう思いながら、様々な録音を聴き始めることに。
まずは、第一編『Kalahari / Desert』で軽く紹介した「スイカ・ダンス Melon Dance」や「ヒーリング・ダンス Healing Dance」などの音楽構造を分析。
すると、、、3拍子、4拍子は当たり前。5拍子、6拍子、7拍子、8拍子、9拍子、10拍子、12拍子でも歌っている。さらには11拍子まで?? しかもジャストなテンポはキープしていなくて、常に揺らいでいる。これはなんなんだ?
ブッシュマンは、集落に病人が出ると、歌って踊って病を抜き取るという。揉め事が起きた時にも、日照りが続いて雨が降らない時にも、踊って問題を解決するのだそう。一体どういうことだ?
相次ぐ謎を解き明かすべく、大量の文献を渉猟し精読。ブッシュマンの音楽の古い録音・映像を探し続けけヒントを探る。そうして得た情報とひらめきをパズルのように組み上げて、試論/私論を展開。引用・参照したのは、レナード・バーンスタイン、ピグミーのコーラス、バリ島のバロン・ダンス、カリブのアフロ宗教、パキスタンのカッワーリー、エチオピアのアズマリ、古代の洞窟壁画、大橋力のハイパーソニック・サウンド、等々。さらには細野晴臣も登場。その先に見えてきたのは、人類進化に隠された秘密でした。
気がつけば90000字超、本文120ページ。ちょっとした新書程度の分量になりました(でも大丈夫。いつもと同じく、老人の眼に優しい大きめの活字にしています)。第一編、第二編と同様に CD も用意して、ブッシュマンの秘蔵音源をたっぷり71分収録。
ただし今回は YouTube での全編公開はありません。それは CD で聴いて特異な体験をしていただきたいからです。それが何かは読んで/聴いてのお楽しみ!
ブッシュマンの音楽についてここまで書いたものは、おそらくこれまでにはなかったでしょう。世界初の発見(?)もありました。とにかく驚きの連続で、執筆中もワクワクしっぱなし。この面白さを誰かと共有できたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします!
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