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2020年 07月 27日 ( 1 )

アフリカの記憶 075



 Senegal / Dakar 1999

 5/8 (Sat) マルシェ・サンダガ Marche Sandaga まで出かけて、その周辺でレコード探し(その顛末については後日)。16時、Le Centre Culturel Francais de Dakar へ。フェミ・クティのチケットは簡単に買えた(CFA 6000 = 約1200円)。そのまま会場内に入り、ステージを設営中の若者たちと語らう。PA スタッフもライトマンたちも、皆とても親切(帰国後、一人に礼状を送ると、すぐに丁寧な返信が届いたのにはびっくり)。

 折角なのでフェミのステージ写真を撮影できないかと思いつき、舞台監督を探して相談。すると、「そこのホテルにいるから、直接頼め」と言われる。それで言われた通り、Ganale Hotel の指定された部屋に行ってみたら、本当に目の前にフェミ本人が現れた。恐る恐る「日本から来たファンです。写真を撮らせてもらえますか?」と尋ねると、ぶっきらぼうに「いいよ」と一言。こんな簡単でいいの?? 日本では考えられないことだ。会場に戻り、最前列中央の席をリザーブし、開演を待つ。

 フェミは激しく動き回ってダイナミックなパフォーマンスを披露。フェラの2曲 "Lady"、"Shakara" も含む2時間をたっぷり楽しませてもらった。ステージ映えするハンサムなガイで、笑うとフェラにそっくり。その父譲りのアジテーションもあり、途中白人の一人とちょっとした口論になって、雰囲気が険悪になったりも。ステージは 23:30 に終了。

 週末なので(ユッスーのチョサン出演は通常、金曜日と土曜日の深夜)、念のためにチョサンに電話するも応答なし。やっぱりユッスーは今外遊中らしい。


 5/9 (Sun) 朝、ホテルのフロントの男が、「ほら」と新聞を差し出す。何かと思って覗き見たら、そこには今夜チョサンで行われるユッスー・ンドゥールのライブの広告が。何という幸運だろう! フロントマンにも「ユッスーが観たい」と一声かけておいて正解だった。

 23時にチョサンへ。入場料は CFA 2500(500円ほど)。すでにガードマンたちが立ち並んでおり、実に物々しい。一眼レフもすぐに没収される。写真を撮らせて欲しいと頼んでみたが、「取材は1週間前に申請してください」とだけ言われ、交渉の余地などまるでなし。フェミのライブとのこの違いは何なんだ(なので、この夜の写真はなし。今ならコンパクトなデジカメかスマートフォンで簡単に撮れるのだが)。クラブの内部は相当に広く、時代遅れの高級キャバレーのような佇まいだ。

 24時に前座が始まり、25時から Super Etoile de Dakar によるインスト、そして26時前にようやくユッスー御大が登場し、朝4時に終了。メモによると、1:56 〜 4:05 の2時間強のステージで、演奏したのは全部で11曲。ギター、キーボード、パーカション群の細かなビートが重なり合うインプロビゼーションは凄まじいの一言。この夜に浴びたサウンドは、自分が生涯に観たあらゆるライブの中でもベストのものだった。これを体験できただけでも、ダカールに来た価値があった。

 意外だと感じたのは、ユッスーとオーディエンスとのやりとりが一切なかったことだ。MC は全くなし。ライブを終えてしばらくの間、ステージの上でバンドメンバーたちと雑談していたが、彼に話かけるファンもいない。なので、自分もユッスーに声をかけることが憚られた。そして、ステージに横付けして待っていた車に乗ると、瞬く間に走り去って行った。その間、ほんの数分のことだった。






by desertjazz | 2020-07-27 00:00 | 旅 - Abroad