Lux B (Lux Botté) - 10 Years

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 Massilia Sound System / Oai Star の MC、Lux B (Lux Botté) が亡くなって今年で10年(2008年7月18日に院内感染症で47歳で逝去)。彼を偲んで、マルセイユでイベントが開催されるようだ。

 出演予定は、ワイスター Oai Star、マッシリア・サウンド・システム Massilia Sound System、パペJ Papet J、ムッスーT Moussu T(タトゥー Tatou)、ガリ・グル Gari Greu、ゼブダのムッスーとハキム Mouss & Hakim、マニュ・テロン Manu Theron、デュパンのサム・カルペイニャ Sam Karpienia、ジジ・デ・ニサ Gigi de NIssa、そしてトコ・ブラーズ Toko Blaze 等々と、オクシタン勢が総集結! 11月3日19時から。会場が Cours Julien の Espace Julien というのもいいな!(と言うか、ここしかありえないでしょうね。)

 最近マルセイユへの興味がますます深まり、深沢克己の『マルセイユの都市空間 ー幻想と実存のあいだでー』をじっくり精読し直したり、タトゥーが Moussu T e Lei Jovants を発想する源となった小説 Claude McKay "Banjo" を読み直し始めたり、さらにはマルセイユを舞台にした名作、アレクサンドル・デュマ・ペールの『モンテ・クリスト伯』まで読み出してしまった。

 11月にマルセイユに居ることができたらいいのになぁ。

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# by desertjazz | 2018-10-06 20:00 | 音 - Music

  小説やアフリカ関連に読みたい本が山積で、John Collins の最新刊 "Highlife Time 3" もさっぱり進まず。なのに、気になっていた書物をフランスにまとめてオーダー。その間にもアフリカ音楽書の出版ラッシュが続く。

 以下、読んでおきたいアフリカ音楽の近刊についてメモ。

・ Africa Is Music
・ Hip-Hop in Africa : Prophets of the City and Dusty Foot Philosophers
・ Shades of Benga : The Story of Popular Music in Kenya: 1946-2016
・ You Generation !
・ Baaba Maal : Le Message en Chantant
・ Born To Kwaito : Reflections on the Kwaito Generation

 Planet Ilunga による Docteur Nico の復刻に合わせて、Alastair Johnston の "A Discography of Docteur Nico" にもそろそろ目を通しておこうか? 近いうちに最低これくらいは読んでおきたい。

 アフリカ音楽に関する文献をリストアップしたこのサイトも参考になります。








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# by desertjazz | 2018-10-01 23:00 | 本 - Readings

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 ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス テクノロジーとサイエンスの未来』読了。氏の前著『サピエンス全史』が現在までの人類史だったのに対して、新著は人類の未来予想に挑んだもの。全般的に面白く読めたものの、『サピエンス全史』が目を見張るような論考だった(特に前半)のに比べると、物足りなさや幾多の疑問も。

 基本3部構成で、第2部までが人類史のおさらい。そこから第3部で一つの可能性としての未来像を描く。様々な情報を駆使して論述される第2部までは今回も圧巻。いよいよ本題の第3部で論考が炸裂することを期待させる。

 しかしその最終部、『サピエンス全史』の後半に感じた失速感以上の物足りなさがあった。デイヴィッド・コープと EMI、アンジェリーナ・ジョリー、カラハリの狩猟採集民までを例に語るところにはワクワク。グーグルやフェイスブックを重視して語るデータ教にはかなりの程度、正しい現状認識なのかもしれない(人類の大半が無用者階級になってしまうという予測には、今の政治による弱者切り捨てとも通じるものを感じた)。

 やはり、予測のつかない未来について考えることに限界があるのか。終盤ほど冗長で繰り返しが多いし、ロジックの飛躍も感じる。著者が頭の整理をつけられていないようにも思えた。人類の未来に希望を持てる余地を残しているようでありながら、それらは前段部で否定してきたことばかりだったのでは。

 学術研究をベースにしていながら、なぜか哲学的雰囲気が香り続けているところが、難解に感じさせた。一度『サピエンス全史』に戻ってから、再読するのが良さそうだ。

 自分は、キリスト教的な神など存在せず、天国も死後の世界も空想だと思っている。だから、「人生など無意味」という意見にも同調する。なので、『ホモ・デウス』の描く未来が実現してしまうなら、人類の生などいよいよ空疎だなと思ってしまったのが一番の感想。




 読みたい本、読まなきゃいけない本が、ますます山積。時間がないので、この感想も取り急ぎ、軽めに。

 毎日読書を楽しめる人生は、それほど悪くないかもな??






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# by desertjazz | 2018-09-30 20:00 | 本 - Readings

 マイケル・ヴィール Michael E. Veal が新作 "Michael Veal & Aqua Ife : Volume 2" を近日リリースすると発表。"Volume One" がリリースされたのが 2011年だから、7年ぶりとなる。それで思い出して、彼の幻のファースト・アルバム "Michael Veal + Aqua Ife / Afro-Kirlian Eclipse" を久しぶりに聴いてみた。やっぱりこのアルバムは凄いね!

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 イエール大学の音楽学者であるマイケル・ヴィールのことはどれだけ知られているのだろう。まず彼はフェラ・クティ研究の世界的権威の一人。"Fela: The Life and Times of an African Musical Icon" (1999) はフェラに関する文献の中で最高の1冊の一つなので、一読する価値はあるだろう。ただし、辞書にも載っていない用語(造語?)も多用されていて、かなり難解。

 フェラ・クティ研究の第一人者でありアフロビートに造詣が深いということで、トニー・アレンの自伝本 "Tony Allen: An Autobiography of the Master Drummer of Afrobeat" (2013) の共著者でもある(Introduction を書いている)。この本、ムチャクチャ面白いので、フェラのファンなら是非ご一読を!

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 驚かされたのは、"DUB" (2007) を出版した時。彼がジャマイカ音楽にも詳しく、こんな大著を著わすとは考えていなかった。この本、『DUB論』(2010)と題して邦訳もされましたね。

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 そのマイケル・ヴィールのもう一つの顔はミュージシャン。自身のバンド Michael Veal + Aqua Ife ではベースを演奏している。

 10数年前に完成しながらも発売に至らなかった "Afro-Kirlian Eclipse" なのだが、久々聴き直して改めて唸ってしまった。1曲目 "Sunship"、2曲目 "Super Nova"(Wayne Shorter のカバー)はアフロビートとビッグバンド・ジャズのミックスといった様相。ボトムの重いサウンドに震えます。そこにエレクトリックな要素やノイズなどが絡む。個人的には最高のアフロビート・ジャズだと思っている。#もしこの作品について記憶している方いるとすれば、菊地成孔さんとの対談がその理由だろう。菊池さん曰く「これすごい。素晴らしい。」(『聴き飽きない人々 〈ロックとフォークのない20世紀〉 対談集完全版』2007年、P.27)。そうでしょ! 菊池さんにお聴かせしたのは、私が一番好きな "Super Nova"。これを聴いて連想するのは菊地雅章 "Susto" 収録の "Circle/Line"。 強烈なループ/グルーヴ感って、両者に共通していると思う。だから、DCPLG で "Circle/Line" をカバーしている菊地さんが反応するのは当然でしょうね。

(※ Disk Union でも取り上げられた。https://diskunion.net/latin/ct/news/article/1/22766

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 さて、マイケルの新作 "Volume 2"、彼からの私信によると、"Super Nova" も収録されているとのこと。彼の最高作がようやく正式リリースされる! それはどのテイクになるのだろう? "Afro-Kirlian Eclipse" のマスターテイクでも構わないのだが、今改めて聴くと演奏にもミックスにもブラッシュアップする余地が大きい。ライブでの演奏も重ねてきているので、きっと完全な新録になることだろう。

 新作を心待ちにしながら、"Michael Veal & Aqua Ife : Volume One" や彼がソプラノ・サックスを吹いている異色作 "Michael Veal's Armillary Sphere / Anyscape" (Rec. 2008) を聴くことにしよう。

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# by desertjazz | 2018-09-24 22:00 | 音 - Africa

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(「最近ブログの更新ないですね」と言われたので、今日の Facebook を丸ごとアップ。Twitter と Facebook には毎日鮮な情報をアップしていますが、相変わらずブログにじっくり書く余裕の毎日です。)


「わたしに近づいてきて、何があなたの心を乱しているのかと訊く司祭たちもいた。わたしは告解し、祈りを捧げた。だが不眠は隠そうとしても顔に表れてしまった。実際そのころはほとんど眠れなくて、ときに三時間、ときには二時間という具合だった。」(ロベルト・ボラーニョ『チリ夜想曲』P.68/69)

 自分もまさに今そのような状態。色々なことが重なり、それが影響しているようで、午前3時頃には目が覚めてしまって、あとはもう眠れない。

 こんなでは何を読んでも頭に十分に入って来ないし、書こうとすることもまとまらない。最近話題の J.M. クッツェー『モラルの話』もコルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』もさほど面白くなく、どこが評価されているのか理解できなかった。(『地下鉄道』が大きな話題になるところに、終わることのない黒人問題がある。)

 読書メモもさっぱり書けなくなってしまった。最近読んだ中で断然面白かったのは、奥泉光『雪の階(きざはし)』だが、これも感想もまだだ。約600ページあり、改行も少なく、読めない感じ、初めて知る表現の連続なのに、何故かスラスラ読めてしまう不思議さ。気がつけば3日半で読み終えた。さりげないエピソードと思ったものが、いずれも後々語られることに伏線になっているなど、緻密な構成に嘆息。主人公の美女、惟佐子には会ってみたくなった。架空の存在なのに。いや、登場する男どもと同様、抱きたくなってしまったくらいだ。最後第5章の謎解きには正直かなり白けた。時代設定は 226事件の前後、それなのに現在への警鐘とも受け止められた。絶賛されていることに納得。

(絶賛されていると言えば、映画『カメラを止めるな!』 全くしょうもない中味なのだが、構成・演技・編集なども含めて考えるところが多くて、未だに頭の中で反芻している。なぜなのだろう?)

 今週は、田子内進『インドネシアのポピュラー音楽 ダンドゥットの歴史 模倣から創造へ』(今年完読50冊目)、阿部年晴『アフリカ神話との対話』(51冊目)を読了。

 前者はダンドットそのものを詳述するのではなく、19世紀末以降のインドネシアやマレーシアの政治/社会状況を背景に「ムラユ(マレー)」音楽がどう変化し、ダンドットの誕生に至ったのか語るところに刺激を受けた。読み物というより論文調。東京大学大学院に提出した博士論文を基にしているとのことで、どうりでしっかりした論調なわけだ。図書館で借りてきたが、これは手元に置いて参照したい。検索すると著者の論文は PDF でネットに読めるようになっているので、しばらくはこれで十分だろう。知らなかったアーティストの音源をネットで探して聴き、ノスタルジックな気分にもなれた。

 後者はアフリカ諸地域に継承されてきた神話の概略説明が中心。肝心の対話が言葉足らずに感じられて、やや疲れた。実際の対話は読み手に預けられたと解釈する余地もあったが。ドゴン文献が買って持っているママだったことを思い出す。

 そして今朝も3時頃に目が覚めてしまい、観念して、ロベルト・ボラーニョ『チリ夜想曲』を一気読み。今年完読52冊目。(今日は岩波ホールで、テンギズ・アブラゼ監督作品「祈り」三部作「祈り」「希望の樹」「懺悔」を観るつもりだったが、超寝不足につき断念。)

 ロベルト・ボラーニョはしばらく前に『2666』で日本でも知られるようになったチリの詩人/小説家。自分もそのブームに乗せられて、『2666』、『通話』、『野生の探検たち』、その後に出た「ボラーニョ・コレクション」全8巻で、『売女の人殺し』、『鼻持ちならないガウチョ』、(続く『(改訳)通話』はどうも改訳とまでは言えないらしいのでパス)、『アメリカ大陸のナチ文学』、『はるかな星』まで読み終えたところで中断。下書き/実験作のような語り尽くさない/解き明かさない独特な文体に物足りなさを覚えたので、もういいかと思ってしまった。しかし友人に「『チリ夜想曲』が一番」だと強く勧められて(この話、興味深いので、もっと具体的に書いていいのかな?)、ボラーニョ再開。この作品は最後まで改行が全くないので、本の厚さから見込める以上に時間がかかった。しかし改行なしの意味と効果にはすぐに気がつかされる。ひとつには、夢の中で連続する想念かのようだということ。ボラーニョは一作ごとにスタイルが異なる。そこも大きな魅力なのだと思う。

 ボラーニョの邦訳未読は残り2作。ならば読み終えてしまおうと思い、近所の図書館から『第三帝国』を借りてきて読み始めた。この作品、書き出しはとてもいいぞ!

 年初はニューヨーク行きという重大ミッションがあったこともあり進まなかった読書。4月/5月には23冊読了まで持ち直したものの、コーカサス旅行があって再びペースダウン。今年も年間100冊はとても無理。しかし、インプット以上に問題なのは、アウトプットの方だ。幸い本業の方ではそこそこアウトプットし続けらているが、それだけでは物足りないと思ってしまう。自分の力量を超えた贅沢なのかも知れないけれど。

(一気の殴り書きにして失礼。)





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# by desertjazz | 2018-08-30 20:11 | 本 - Readings

Back from Georgia

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Kazbegi, Georgia


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# by desertjazz | 2018-07-22 23:32 | 旅 - Abroad

Still Travelling in Caucasus

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Grand View of Azerbaijan from David Gareja, Georgia




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# by desertjazz | 2018-06-27 14:00 | 旅 - Abroad

Travelling in Caucasus

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Now I’m in Armenia.





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# by desertjazz | 2018-06-24 21:40 | 旅 - Abroad

So Hot !!

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Now I’m in Doha. 43℃.





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# by desertjazz | 2018-06-20 12:00 | 旅 - Abroad

Best Albums 2018(上半期)

 今月はもう音楽を聴く時間がなさそう。なので、ちょっと早いけれど、今年上半期のベスト・アルバムを選んでみた。(所要時間1分!)


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# by desertjazz | 2018-06-15 19:00 | 音 - Music

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