カテゴリ:音 - Africa( 240 )

Retirement of Salif Keita ?

 サリフ・ケイタ Salif Keita が音楽界からの引退を表明 !?


 10月にリリースした “Un Autre Blanc” がサリフ・ケイタのラスト・アルバムになるようだ(CD発売は11月下旬の予定)。Another White というタイトルに象徴されるのはアルビノの権利保護というテーマ。サリフの声がとても良いなど、充実した内容なので、個人的には今年のベスト・アルバム候補に挙げていたところだった。


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by desertjazz | 2018-11-19 15:00 | 音 - Africa

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 ここ最近聴いているのは "New Cool Collective Big Band Featuring Thierno Koité" (Dox Records, 2017)。Youssou N'Dour / Etoile de Dakar / Orchestra Baobab 関連の作品は全て入手したいと思って集めているが、このアルバムの存在はつい先日まで見逃していた。かつてユッスーの Super Etoile de Dakar に在籍し、オーケストラ・バオバブ Orchestra Baobab での活動も続けるサックス・プレイヤーのチエルノ・コイテ Thierno Koité が、オランダのビッグ・バンドと共演していたとは。

 New Cool Collective はオランダを拠点とする19人編成のジャズ・バンド。彼らが2012年にセネガルのダカールとサンルイでコンサート出演した際、バオバブのステージを観て、そこでチエルノと出会ったことが、このレコーディングに結びついたそうだ。

 この New Cool Collective はアンサンブルを中心としたポップなジャズ・バンドといった印象で(曲によってはメイナード・ファーガソンあたりに近い)、このアルバムでもチエルノのソロを全面展開している訳ではない。しかし、冒頭のチエルノ作曲(イドリッサ・ディオップ Idrissa Diop との共作)"Myster Tier" は、彼らしいンバラとアフロ・キューバンのミックスがビッグ・バンドのスタイルで再演されている。3曲目 "Moussa Caravelle (Tribute to Emilien Antile)" もチエルノの筆によるポップなナンバー。4曲目 "Padee" は African Jazz Pinoneers の南ア・ジャズを連想させる。New Cool Collective とチエルノとの共作曲も4つあって、中でも "Yassa" の高揚感溢れるホーン・アンサンブルは痛快だ。

 New Cool Collective とチエルノはライブ共演も果たしており、そのシングルがオランダで500枚限定でプレスされている(現在オーダー中で、到着待ち)。

 チエルノ・コイテはバオバブのキーパーソンとして活動するかたわら、ソロ・アルバムも2枚発表している。

・Thierno Koite "Teranga" (JFC Music, 2004)
Thierno Koite "Ubbite" (JFC Music, 2005)

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 いずれもアフロ・キューバン/サルサを中心としたアルバムなのだが、幾分凡庸な仕上がり。チエルノの経歴としてこれらより遥かに重要なのはル・サヘル Le Sahel の方だろう。

 ル・サヘルは、1972年にダカールで開業したナイトクラブであり、そこのハウス・バンドとして1974年に誕生したバンドの名前でもある。中心メンバーは、リーダーの Cheikh Tidiane Tall(ギター、オルガン)、Idy Diop(ヴォーカル)、そしてチエルノ(サックス、フルート)。他に Seydina Ihsa Wade(ギター)、Papa Djiby Ba(ヴォーカル、ギィロ)など、セネガル音楽に詳しい方ならご存知だろう名前も。

 彼らは短い活動期間の間に1枚だけレコードを作っている。

・Le Sahel "Bamba" (Musiclub, 1975)

 このアルバム、サルサ/アフロ・キューバンをベースとしながらも、そこにウォロフのリズム、さらにはロックやソウルなどのエッセンスを混ぜ込み、ウォロフ語でも歌うことで、従来のラテン・カバーから抜け出したものになっている。セネガルの独自色強いほとんど最初の作品であり、セネガリーズ・ポップ史上の大名盤、最重要作のひとつだと、個人的には長年考えている(この後触れるル・サヘルのリユニオン作の解説を読み直したら「("Bamba" の)タイトル・トラックは初めて録音されたンバラの曲」と書かれていることに納得)。なので、もし自分が自由にアフリカ音楽をリイシューできるなら、このアルバムを最初に出すだろう(ダカールで買ったボロボロのジャケットのレコードしか持っていないことでもあるし、、、。ちなみに現時点のマーケット・プライスは100ドル前後。全曲解説書こうかと思ったが、まずは聴いてみてください。ネットで検索すれば簡単に聴けます)。

 ル・サヘルはそれだけ重要なバンドながら、恐らく多くの人々に知られないままだった。そんな彼らが再結成し、2015年にアルバムまでリリースした時にはさすがに驚いた。

・Le Sahel "La Légende de Dakar" (Celluloid, 2015) 

このアルバム、1975年のファーストで取り上げた Larry Harlow の "Caridad" を再録音し、New Cool Collective と共演した "Master Tier" の元ヴァージョンも楽しめる。

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 こうした録音を聴いているうちに、久しぶりにチェルノたちに会いたくなって、オーケストラ・バオバブのライブ日程を調べてみたら、1本だけ、来年5月5日にパリの Philharmonie de Paris での公演が予定されていた。しかし予定メンバーのリストの中にはなぜかチエルノの名前はなし。

 Africando に行ったメドゥーン・ジャロ Medoune Diallo は仕方ないとしても、バオバブのマジカルなリズムの核だったギタリスト2人、バルテレミ・アティッソ Bartélemy Attisso とベンジェルーン Latfi Benjeloun が前作 "Tribute to Ndiouga Dieng"(2017) には不参加。このアルバムは、コラの導入もあって、バオバブらしさがかなり削がれた不本意な作品になってしまった印象が強い。タイトル通り、シンガーのンディウガ・ディエンが世を去り、残念なことだけれど、再結成バオバブの最盛期も過ぎてしまったのだろう。しかし、"Tribute to Ndiouga Dieng" のプロデューサーとして名を連ねたチエルノまで不参加のバオバブのライブって、どうなのだろう? そんな思いにかられながらも、やっぱり彼らのライブをまた観に行きたくなっている。会場も素晴らしく(一昨年にユッスーを観た、クラシック用のコンサート・ホール)、半年以上先のコンサートなのに良席はすでに完売。オーケストラ・バオバブの人気はまだまだ根強いようだ。






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by desertjazz | 2018-11-05 17:00 | 音 - Africa

 マイケル・ヴィール Michael E. Veal が新作 "Michael Veal & Aqua Ife : Volume 2" を近日リリースすると発表。"Volume One" がリリースされたのが 2011年だから、7年ぶりとなる。それで思い出して、彼の幻のファースト・アルバム "Michael Veal + Aqua Ife / Afro-Kirlian Eclipse" を久しぶりに聴いてみた。やっぱりこのアルバムは凄いね!

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 イエール大学の音楽学者であるマイケル・ヴィールのことはどれだけ知られているのだろう。まず彼はフェラ・クティ研究の世界的権威の一人。"Fela: The Life and Times of an African Musical Icon" (1999) はフェラに関する文献の中で最高の1冊の一つなので、一読する価値はあるだろう。ただし、辞書にも載っていない用語(造語?)も多用されていて、かなり難解。

 フェラ・クティ研究の第一人者でありアフロビートに造詣が深いということで、トニー・アレンの自伝本 "Tony Allen: An Autobiography of the Master Drummer of Afrobeat" (2013) の共著者でもある(Introduction を書いている)。この本、ムチャクチャ面白いので、フェラのファンなら是非ご一読を!

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 驚かされたのは、"DUB" (2007) を出版した時。彼がジャマイカ音楽にも詳しく、こんな大著を著わすとは考えていなかった。この本、『DUB論』(2010)と題して邦訳もされましたね。

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 そのマイケル・ヴィールのもう一つの顔はミュージシャン。自身のバンド Michael Veal + Aqua Ife ではベースを演奏している。

 10数年前に完成しながらも発売に至らなかった "Afro-Kirlian Eclipse" なのだが、久々聴き直して改めて唸ってしまった。1曲目 "Sunship"、2曲目 "Super Nova"(Wayne Shorter のカバー)はアフロビートとビッグバンド・ジャズのミックスといった様相。ボトムの重いサウンドに震えます。そこにエレクトリックな要素やノイズなどが絡む。個人的には最高のアフロビート・ジャズだと思っている。#もしこの作品について記憶している方いるとすれば、菊地成孔さんとの対談がその理由だろう。菊池さん曰く「これすごい。素晴らしい。」(『聴き飽きない人々 〈ロックとフォークのない20世紀〉 対談集完全版』2007年、P.27)。そうでしょ! 菊池さんにお聴かせしたのは、私が一番好きな "Super Nova"。これを聴いて連想するのは菊地雅章 "Susto" 収録の "Circle/Line"。 強烈なループ/グルーヴ感って、両者に共通していると思う。だから、DCPLG で "Circle/Line" をカバーしている菊地さんが反応するのは当然でしょうね。

(※ Disk Union でも取り上げられた。https://diskunion.net/latin/ct/news/article/1/22766

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 さて、マイケルの新作 "Volume 2"、彼からの私信によると、"Super Nova" も収録されているとのこと。彼の最高作がようやく正式リリースされる! それはどのテイクになるのだろう? "Afro-Kirlian Eclipse" のマスターテイクでも構わないのだが、今改めて聴くと演奏にもミックスにもブラッシュアップする余地が大きい。ライブでの演奏も重ねてきているので、きっと完全な新録になることだろう。

 新作を心待ちにしながら、"Michael Veal & Aqua Ife : Volume One" や彼がソプラノ・サックスを吹いている異色作 "Michael Veal's Armillary Sphere / Anyscape" (Rec. 2008) を聴くことにしよう。

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by desertjazz | 2018-09-24 22:00 | 音 - Africa

Youssou N'Dour - Official Videos

 先日入手した Youssou N'Dour の最新ビデオ "Le Grand Bal 2017" を繰り返し観て、当日のことを思い出しながら楽しんでいる。

 ところで、彼の映像作品はどれだけリリースされているのだろう。そう思って、手元にあるアイテムを並べてみたら、オフィシャルものだけでも40本ほどあった。以下、軽くご紹介。


(1)VHS テープ

 Youssou N'Dour のプロダクション Jololi からリリースされたものなど。大半が PAL / SECAM フォーマットなので観ることができない(日本の NTSC とは異なる方式)。DVD へのコピーに出すと高いし、かと言って捨てることもできないでいる。セネガルでリリースされたビデオはまだまだあるはずだが、全貌を把握することは不可能。自分でもまだ他に持っていたはずなのだが、もう観ないので物入れの奥にしまったか、あるいは処分してしまったか? 同時期(80年代〜90年代)には Peter Gabriel との作品が LD 等のフォーマットでも出ている。(これらも奥にしまったままなので、面倒なので今回は引っ張り出さず。今回は取り出さず。興味のある方は、こちらのディスコグラフィーをどうぞ。)ビデオのリリース履歴から察するに、グランバルが始まったのは1999年? このころは、パリの他に、ニューヨーク、アトランタ、ワシントンなどでも開催されていた。

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(2)DVD - Le Grand Bal / Bercy

 パリ Le Grand Bal の DVD。

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(3)Live DVD

 Le Grand Bal 以外のライブ盤。

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(4)Others

 Jololi からリリースされたアイテムなど。右下は、CD-ROM によるマルチメディア(日本版)。長年のファンならば持っているはず。

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(5)Festivals, etc.

 Youssou N'Dour 単独作以外のアイテム。フェスティバルに出演した記録など。この類は他にもまだまだあったはず。

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(6)映画関連の DVD

 上の2本は Youssou を主役に据えたドキュメンタリーのサントラ。左下は Youssou がテーマ曲を提供したアニメーション映画。右下は Youssou が出演 (!) した映画。

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 まだまだありそうなのだが、棚や保存箱に並んでいるものだけ取り出してみた。きちんと整理してディスコゴラフィーをアップデイトしたい気持ちもある。しかし、オフィシャル以外のものも含めて、今はネットを通じて観られるものがとても多く、こうした資料を整理することにどこまで意味があるのかという疑問も抱く。







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by desertjazz | 2018-05-28 00:00 | 音 - Africa

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前回の記事の続き)

 昨年11月にパリで開催されたグランバル Le Grand Bal 2017、4年前の 2013年の時も CD が3タイトル( "Vol.1, 2, 3" )リリースされた。だけれど、そのビデオはいくら探しても見つからない。パリのシャトールージュの店で尋ねても「ないよ」という答え。(これは「作られていない」という意味だったのか?、それとも「売り切れた」という意味だったのか? 過去グランバルは毎回映像版も発表されてきたので、前回 2013年にも作られたのではないかと今でも考えている。)しかし今回は CD版と合わせて映像版もリリースされた。嬉しい! それが驚くことに、何と USB フォーマットで!

 この USB、トータル 11.3Gb のサイズで、3つのファイルに分かれている。

(1) Bercy 2017: グランバルの Youssou パートをほぼ完全収録した映像。3時間38分24秒
(2) La Suite de Bercy 2017: スタジオ・セッション。38分16秒
(3) Son Bercy 2017: Bercy 2017 と La Suite de Bercy 2017 の全音源。CD、映像版に未収録のものも含めて全29トラック。



(1) Le Grand Bal 2017 (Bercy 2017)

 Le Grand Bal 2017 を改めて観直すと、会場で感じたことを再確認したり、新たな発見があったりする。サウンドがクリアで、映像もディテールまで記録されているので、会場で味わった雰囲気とはまた別の楽しみ方ができる。

・Youssou は最初から最後までほぼ踊りっぱなし。すごい体力だ。

・Youssou と Babacar が交わすインタープレイが最高! Babacar はサバールを激しく打ち叩きながらパーカッション・アンサンブルをコントロールし、マイク持てば Youssou と対等のアジテーション。彼はグランバルにおけるもう一人の主役。

・2013年と2017年とで、演奏曲目の重複がほとんどない。今回は "Set" も "Immigres" も "Baykatt" も出さずに約4時間。凄すぎる。

・"Medina" と "Senegal Rekk" の2曲が白眉。Youssou は最高だし、バンドも昇天ものの演奏。

・Youssou のヴォーカルは勿論のこと、Super Etoile de Dakar の繰り出すサウンドが凄まじい。自分は、1999年にダカールでライブを観て以降、Youssou の声以上に、Super Etoile のバンド・サウンドに惚れ込んでいるのかもしれない。

 等々、新たな感想を多々抱きながらも、ライブの内容そのものに関しては、基本的には実際に観た際のリポートに加えることはほとんどない。以下、補足コメントを添えてご紹介。


 * ( ) は running time


(00:00:00) Opening

Le Grand Bal のオープニングでセネガルからの出発〜会場到着のメイキングビデオが映し出されるのは、毎回恒例のこと。22時丁度に到着の様子を伝えるビデオ(もちろん事前収録したもの)がスクリーンに流れた。と言うことは、今年も、、、?

(00:01:08) (1). Intro - El Féno

毎回スーパースターに似つかわしくない登場の仕方で楽しませてくれる Le Grand Bal。今回も客席で大爆笑! それにしても Youssou に向けられた数百数千のスマートフォンの光が尋常じゃない! この曲に限らず、パーカッション4人を写すカットが右方向視線上向きで、これがとても効果的だ。

(00:10:54) (2). Djino

緊張感漲る名曲。テンポアップした後半には毎度興奮させられる。Jimmy Mbaye のギター・ソロがいいなぁ! Jimmy ステージ前半では恍惚の表情を随所に見せて、ライブを楽しんでいる様子。

(00:17:29) (3). Nanette Ada

Assane Thiam(タマ)、Babacar Faye(サバール)、Youssou、Habib Faye(ベース)の4人がステージ中央に並んでお揃いのステップ。この4人こそが Super Etoile de Dakar の最重要なキーパーソンということなのだろう。彼らのダンスステップをワクワクしながら見つめていた。しかし、Habib は今年急逝。これが彼の姿を観る最後になったとは今でも信じられない。R.I.P.

(*以下のコメントは後日追記予定)

(00:24:20) (4). Leteuma
(00:34:47) (5). Teyeko

(00:41:36) Video-1

(00:43:53) (6). Serigne Fallou
(00:49:52) (7). Djamil - Guest: Titi (Ndéye Fatou Tine)
(01:00:15) (8). Serigne Mbacké Sokhna Lo

(01:08:25) Video-2

(01:11:25) (9). Xaliss
(01:19:42) (10). Be Careful
(01:26:22) (11). Senegal Rekk
(01:44:13) (12). Song Daan - Guest: Akon
(01:50:58) (13). Yonou Dégue

 [衣装替え]

(02:00:26) (14). Gorgui (Sama Doom)

Youssou はプロンプターの歌詞を食い入るように見つめながら歌っている。彼がメガネをかけてのには、こうした理由もあるのだろうか。

(02:07:10) Video-3
(02:08:47) Video-4

(02:10:20) (15). Mbëguel Is All - Guest: Sidiki Diabate
(02:19:59) (16). Medina
(02:32:25) (17). Ban La - Guest: Fally Ipupa

コンゴのスーパースターを迎えて、セネガル vs コンゴという演出。まるでウエストサイド・ストーリーのダンスシーン。(02:34:30) にはまるで手品のような瞬間が。何度見ても何が起きたのか分からない。

(02:40:11) (18). Na Woor - Guest: Pape Diouf
(02:52:01) (19). Awa Gueye - Guest: Viviana Chidid

2000年にダカールのクラブ・チョサンで Viviane のライブを観た時には、ペナペナの薄っぺらい声だと思ったが、今は力強い声に変わっている。その変化は彼女の CD を聴いても感じられたこと。

 [衣装替え]

(03:05:28) (20). I Love You
(03:11:50) (21). My Hope Is In You - 7 Seconds - New Africa

(03:17:20) Speech - (22). Birima

長老たちによるスピーチは、まるで Youssou を讃える大プレイズ会といった様相。

(03:27:51) (23). Yité

この期に及んで Youssou は客席にダイブ寸前。メンバー紹介を終えて彼がステージ袖に消えた瞬間(まだ演奏は続いている)、フロアの観客たちが出口への大移動。「ファティゲー?」との呼びかけに反応する声が段々弱まっていたので、みんな疲れ切っていたのだろう。それでも会場から外に出ると、誰もがたむろって話込んでいるものだから、そこから抜け出すのにひと苦労。電車も地下鉄も動いていないので、このまま朝まで盛り上がり続けたのだろう。


(2) Les Studios de la Seine - Paris (La Suite de Bercy 2017)

(00:00:00) Speech by Youssou N'Dour

(00:00:26) Serigne Modou Bousso
(00:05:39) Africa Remembers
(00:15:30) Daby
(00:20:54) Sama Gamou
(00:27:17) Thioul Anta

(00:33:58) Ending
(00:34:45) Speech by Didier Drogba


Africa Remembers がすごい。後半にサバールが加わることで、"Eyes Open" の時のサウンドからずっとブラッシュアップされている。離れていても Youssou と Babacar のコンビネーションが見事。

Youssou の背後でスマートフォン片手に上機嫌なガイ、誰かと思ったら、コートジボワールのスーパースター、ディディエ・ドログバ Didier Drogba だった!

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(3) Son Bercy 2017

Le Grand Bal 2017 (Bercy 2017) と Les Studios de la Seine - Paris (La Suite de Bercy 2017) の全てのサウンド・ファイル 29個。CD 未収録の4トラック/映像版未収録の "Bul Nangu" も含む。

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by desertjazz | 2018-05-27 00:00 | 音 - Africa

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 Youssou N'Dour and Super Etoile de Dakar が、昨年11月18日にパリの Accorhotels Arena(旧ベルシー体育館)で開催した巨大コンサート、グランバル Le Grand Bal。そのライブ盤 "Le Grand Bal 2017 Vol.1" と "Le Grand Bal 2017 Vol.2" がリリースされた。これでグランバルのライブ CD は3タイトルになった。ところが、なぜか新作2枚にはトラックリストが記載されていない。そこで CD を聴きながら調べてみた。CD3枚に収録された曲は以下の通り。


 * ( ) は Le Grand Bal 2017 での演奏順
 * (SS ) は Les Studios de la Seine - Paris での曲順


Youssou N'Dour and Super Etoile de Dakar "Le Grand Bal 2017 Vol.1"

1. (3) Nanette Ada 6:51
2. (4) Leutema 9:43
3. (5) Teyeko 6:53
4. (6) Serigne Fallou Mbacke 5:44
5. (8) SSML (Serigne Mbacké Sokhna Lo) 7:53
6. (9) Xaliss 8:11
7. (10) Be Careful 5:36
8. (11) Senegal Rekk 17:18
9. (12) Song Daan - Guest: Akon 6:41


Youssou N'Dour and Super Etoile de Dakar "Le Grand Bal 2017 Vol.2"

1. (13) Yonou Deugeu 10:01
2. (16) Medina 12:53
3. (17) Ban La - Guest: Fally Ipupa 7:16
4. (18) Na Woor - Guest: Pape Diouf 11:15
5. (19) Awa Gueye - Guest: Viviana Chidid 13:29
6. (20) I Love You 6:06
7. (23) Yité 10:39


Youssou N'Dour and Super Etoile de Dakar "Le Grand Bal 2017 Raxas"

1. (1) El Fénomeno 9:19
2. (2) Djino 6:43
3. (15) Mbëguel Is All - Guest: Sidiki Diabate 8:53
4. (7) Djamil - Guest: Titi (Ndéye Fatou Tine) 10:22
5. (21) New Africa 5:33
6. (SS2) Africa Remembers 9:54
7. (SS5) Sama Gamou 6:20
8. (SS1) Serigne Modou Bousso Dieng Mbacké 4:59
9. (SS3) Bul Nangu 5:08


 昨年のグランバル Le Grand Bal 2017 は開場から7時間に及ぶとても長いものだった。その前半の前座約2時間は CD では全てカット。Youssou 登場後のビデオタイム4回もカットされていて、肝心な Youssou たちのパフォーマンスだけをたっぷりそのまま楽しめる内容になっている。ただし、公演14曲目 "Gorgui" と22曲目 "Birima" は未収録。長老たちによる Youssou への大プレイズ会になった "Birima" のカットは仕方ないとしても、"Gorgui" が外されたのは惜しい。

 また "Le Grand Bal 2017 Raxas" の後半4曲は、ベルシー公演直前?にもたれた Les Studios de la Seine - Paris から。ただしこのスタジオ・セッション全6曲中の2曲も CD には未収録。

 Le Grand Bal 2017 収録トラックには長尺なものが多い。これは曲の後半でダンス大会になっているから。会場で直に観ていても、ビデオで観直しても、少々ダレる緩さを感じたのだが、音だけだと割合集中して聴ける。これはサバール等のパーカッションを全面に押し出したトランシーなビートの成せるワザかも?

 それにしても、今の Super Etoile de Dakar のサウンドの充実ぶりは素晴らしい。その凄さは、"Senegal Rekk"、"Medina"、"Africa Remembers" の後半などを聴くだけでも十分に伝わるだろう。

 
 Le Grand Bal 2017 と Les Studios de la Seine - Paris、両者を収録した映像版もリリースされた。それを含めた昨年のグランバルの紹介は次回に。

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 自分が生で観たライブ音源がオフィシャルでリリースされるのはレアで嬉しいこと。そう思って、一昨年と昨年に観た Bruce Springsteen & The E Street Band のライブ(2016年3月13日のオークランドと、2017年2月7日&9日のシドニー)の CD も買った。自分が堪能したライブを自宅で再現できるのはありがたいことです。


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(続く)






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by desertjazz | 2018-05-26 00:00 | 音 - Africa

Kassé Mady Diabaté R.I.P.

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 Kassé Mady Diabaté の訃報が流れていますね。情報の発信元が Syllart Records なので、間違いないでしょう。残念です。


'Kassé Mady Diabaté, Allah la ina ila, RIP. Merci pour tout. Nous sommes tristes aujourd’hui, un monument de la culture mandingue des djelis et des musiques africaines vient de nous quitter. Son œuvre restera à jamais. '


 このところ、大好きなアフリカのアーティスたちが相次いで亡くなるなぁ。







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by desertjazz | 2018-05-25 12:00 | 音 - Africa

Baloji in Tokyo 2 Stages

 ずいぶん時間が経ってしまって今さらなのだが、3月に初来日したバロジ Baloji(コンゴ生まれベルギー在住のヒップホップ・シンガー)の東京公演はとても楽しかった。3/22(木)代官山・晴れ豆、3/24(土)アンスティチュ・フランセ東京ともに、重たい一眼レフカメラなど持って行かずに、少しだけスナップを撮る程度にして、もっぱら音に身体を預けてスウィングすることを楽しんできた。(なので、以下↓、良い写真は全然ない。)


◆3/22(木)代官山・晴れ豆

 バロジの日本初ライブは、東京のとても小さな箱で、少ない客を前にしたパフォーマンスを観るという、ある意味貴重な体験だった。帯同メンバーはドラムとギターの2人だけで、曲によってはPCカラオケも使っていた。それでもバロジは上機嫌で熱演。スークース(ルンバ・コンゴロワーズ)をやれば、ドラムとギターだけでも立派にスークースのノリになって感心、と思ったらギターはフランコの OK Jazz でも活躍した Dizzy Mandjeku だった。

 初めて会ったバロジは、予想外に長身。そして、とってもナイスガイだった。

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◆3/24(土)アンスティチュ・フランセ東京

 これまでも Moussu T e lei Jovents、Jupiter & Okwess International などを招いた毎年恒例の無料ライブ。今日はベースとキーボードが加わってメンバーは5人に。揃いのスーツ姿で登場したオシャレな男たちによるステージ、曲もサウンドも気持ちいいし、バロジのパフォーマンスも楽しく、何よりコンゴのルンバをベースにしたヒップホップなだけに、自然と踊れる良さがある。Dizzy Mandjeku のギター・プレイからは、1996年にザイールのキンシャサの歓楽街マトンゲで OK Jazz のライブを観て Simaro に会った時のことも思い出す。

 公演の告知が遅かったのにも関わらず、音楽ファンがかなり集まった。私が会った中では、新潟、富山、金沢からバロジを観るためにだけに上京した友人・知人も。今春の欧州ツアーも前評判上々でロンドンはすでに完売。そんなバロジが日本にやって来たのは奇跡に近い。でも来日を知らず悔しい思いをしている人も多そうだ。

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 おそらく色々な方々がリポートを書かれているだろうから、ここでは少しだけ。

 ちょうど2公演の間の 3/23 に彼の新作 "137 Avenue Kaniama" がリリースされた。この作品、CDの収録時間をフルに使った3部構成の大作。今回のライブは、そのアルバムの第一部に収められたポップでダンサブルなナンバーを中心とするものだった。両日共に1時間という短い持ち時間だったのことによる判断だと思うのだが、ライブを堪能しながらももっと聴きたかったというのが正直な感想。

 後日 "137 Avenue Kaniama" をじっくり聴いて、その思いがますます強まった。第二部、第三部の構成力、緊張度も素晴らしく、自身がプロデュースしたという PV を観ても彼の溢れる才能が感じられる。早く再来日を果たして、彼のもっと別の面も直に観てみたいものだ。


 そうした感想を抱いた人って、かなりいるんじゃないだろうか? 写真をあまり撮らない分、コンパクトカメラ(SONY RX100V)でビデオを少々撮影して、その一部を Twitter と Facebook にアップした。すると、晴れ豆の1本は瞬く間に視聴回数が2000を超え、アンスティチュ・フランセ東京のうちの1本に至っては最初の24時間で2500回、48時間で4500回を数え、数日で5000回に達した。バロジは日本でもそれだけ注目されている証拠だろう。

(その動画、ここにどうやって貼ったらいいんだ? そろそろ YouTube に登録すべきか? 友人諸氏は画質が幾分良い Facebook で観てください。)


 私がアップした写真やビデオはバロジ本人の目に留まり、気に入ってくれたようで、彼の Facebook と Twitter でも引用された。その流れで彼としばらくメッセージをやりとり。「またすぐに日本に来てね」と伝えると、彼はこんなメッセージを返してきた。

 'Can’t wait to comeback in Japon for real I just love it deeply'

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 日本での本格的なコンサートを熱望する気持ちは、どうやらバロジ本人も全く一緒のようだ。







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by desertjazz | 2018-05-01 00:00 | 音 - Africa

R.I.P. Habib Faye

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 ユッスー・ンドゥールの盟友、Super Etoile de Dakar のベース奏者/キーボード奏者/プロデューサー/アレンジャーのアビブ・フェイ Habib Faye が世を去った。4月25日、パリの病院で病気治療中(病名は明かされていない → 肺への感染症だったらしい)に亡くなったと伝えられる。ユッスーとバンドメンバーたちは次のコンサートをキャンセルし、セネガルに帰国して喪に服しているとのこと。今セネガルはこの突然の悲しみに包まれていることだろう。

 ユッスーたちにとってアビブの存在はとても大きかった。彼らのサウンドが世界的に評価されたのには、アビブの巧みなサウンド・プロダクションとアレンジに負うところも大きかったと思う。ライブの場においても彼がステージのセンターにどっしり構えているだけでとても安心感があった。

 私がこれまで体験したあらゆるライブの中でのベスト1は、1999年にダカールのクラブ・チョサン(ユッスー所有のライブハウス)で観たユッスーだった。ユッスーのパフォーマンスはもちろんのこと、それに匹敵するほど(あるいはそれ以上に)アビブのパーカッシブなキーボードを中心とする重層的なサウンドに圧倒された。

 どうやら彼のパフォーマンスを楽しんだのは、昨年11月のパリが最後になってしまったようだ。まだ52歳(53歳、54歳と書かれた記事もある。wiki によれば 1965年生まれ。)というのは若すぎる。今夜は彼のソロ・アルバムでその歌心あるベース・プレイを聴いている。


 Big Thanks ! and Rest in Peace, Habib.




 追記(4/28)

 Habib Faye の遺体が27日にダカールへ移送された様子が報じられている。


 Habib Faye の死因は「肺への感染症」だったらしい。

 Habib Faye の参加作品は大量にあるけれど、自身のリーダー作はこの2枚だけ? Habib Faye Quartet のライブ盤 (2004) はセネガルのみでのリリース。どうしてこんなCDまで持っているのだろう。Youssou、Angelique Kidjo、Manu Dibango らがゲスト参加した "H2O" (2009) は Weather Report を連想させるサウンドだ。


 追記2 (4/28)

 Habib Faye の誕生日は 1965年11月22日だった。なので、享年は53ですね。








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by desertjazz | 2018-04-27 22:00 | 音 - Africa

 みなさん、お待たせしました!
 やっと正式に発表されました。

 3/24(土)アンスティチュ・フランセ東京にてバロジのライブを開催。


 3/22(木)には代官山でも!



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 なお、3/23(金)にはバロジの新作 "137 Avenue Kaniama" がリリースされる予定。正にバロジ・ウィークになりそう。


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by desertjazz | 2018-02-22 23:00 | 音 - Africa

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