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 嬉しいバリ土産(右手前は砂糖だそう)。



 1年以上続く質素な毎日3食の自炊生活も少し飽きてきた。そんな折にインドネシア・バリ島の友人N氏が今年も泊まりがけて遊びに来てくれた。珍しいアンティークのバティックやバリの作家が造った器、バリの調味料など、壊れやすい土産や重たいものをわざわざ携えて…、嬉しいなぁ。「しめしめ、来客があったこんなときくらい贅沢しよう」と決め、近所の黄金コース、ながほり&かむなびへ。

10/9 (Sat)

 光悦にしようかとも思ったのだが、来客の希望も「ながほり」。前日電話すると当然ながら19時台は満席。なので17時からを予約したのだが、開店直後の方が割合ゆったり食事ができていい。この店の変わっているところは、毎日手書きのお品書きがひと組しかないこと。それもA4紙3面に美味しそうな料理がびっしり並んでいるものだから毎度迷ってしまう。ちなみに今回が4度目の訪問。なぜか毎度カウンター中央、大将の正面にすわることになってしまい「さて、何にします」と問われるものだから、毎度焦るし緊張もしてしまうのだ。

 最初に頼んだのは「お造り」。他にもいろいろ頼んだが、やはりお造りが断然美味い。仕入れたネタが良いのは勿論のことなのだろうが、仕込みが抜群に素晴らしい。どういった温度でどれだけ魚を休ませ、どのタイミングで包丁を入れ、どういった大きさ/形で出すべきがを完璧に理解しているのだと思う。味の詰まり方や口に運んだときの収まりよい大きさまで、他の店ではとても味わえない。これこそが職人技なのだろう。

 お造り、どれも美味しかったが、一番美味しかったのは、淡路の生ウニ。箱ひとつまんま出されるのだが、舌に載せた瞬間、ふわっと解けて消える。これこそ加工していない天然の味。これが近所で食べられるなら、わざわざ函館などまで出かける必要は全くないな。

 定番の、柿と蕪と鯛の品、焼きレンコン、レバーと砂肝をふんだんに使ったサラダなどにも大満足(残念ながら、水奈須のあんかけははずれ。水茄子は塩しただけで食べた方が美味しいと思う)。食べ過ぎ、頼み過ぎで、申し訳なくも残してしまった。

(支払額:CD 7〜8枚分)

10/10 (Sun)

d0010432_153648.jpg 翌日は2度目のかむなび。ここは日本酒とそれに合ったアテを出すというスタンスの店。定番の塩豆に始まり、香川の生ウニ(ウニ好きなので、今日も頼んでしまった)などをツマミながら、酒がさくさく進む。絞めは稲庭うどん。今夜も大満足。

d0010432_15361857.jpg 鮎も美味しかったなぁ。家から300mくらいにある店で、雰囲気も良いので、毎週末通いたいくらいだ。

(支払額:CD 4〜5枚分)




 そう、自宅から歩いて行ける距離にこんな美味しい店があるのは大変便利だ。そして美味しいだけでなく、日本酒の選択もいい。ながほりは最初に薦められた黒龍を迷わず選べばいいし、かむなびも女将に任せておけば外れなし。

 ふたつの店の共通点は他にもある。外観からは見つけにくいことと、客本意の姿勢。昨年ながほりに最初に行ったとき、近くまで来ても店が見つからなかった。そこで電話をすると店員が入り口から出て待っていてくれた。またかむなびも、今回電話すると「今満席でいつ席が空くか分からない状態なので、空いたら折り返し電話で連絡する」とのこと。待つことしばし「今空きましたので来て下さい」ときちんと連絡して下さった。忙しい中、店主が外まで見送って下さるし。酒と料理の美味しさと、こういった姿勢とが相まって、店の評判を高めているのだろう(ながほりは、居酒屋なのにミシュランにも掲載されている)。

10/11 (Mon)

 N氏、東京へとんぼ返り。他の友人らを誘って霞町の「すえとみ」で食事する相談もしていたのだが、その約束はまた次回にということで。

 光悦、ながほり、かむなびの料理は何度でも食べたいので、また誰か遊びに来てくれないだろうか。ウチでの宿泊込みにてのご来訪を歓迎いたします。




by desertjazz | 2010-10-11 23:59 | 食 - Eat & Drink

おひつ生活

 今年はせめて隔週ペースで小旅行をしたいと考えているものの、この頃はこれだけ蒸し暑いと、遠出する気分にも、ロードバイクでロングライドする気にもならない。小旅行はしばらくの間ひと休みかな。いやそれ以前にW杯の観戦疲れで身体がぐったり。そのような訳で先週末は自宅内の整理を少しばかり進める。AirMac 導入で不要になったケーブルを片付け、レコードカートリッジを交換し、キッチン用品をさらに買い増しし、そして先日思い切って買った栗久の秋田杉のおひつをいよいよ使い始めることにした。

d0010432_22572854.jpg> 秋田から届いた段ボール箱を開封すると、そこには丁寧に包装された箱が。
d0010432_22573954.jpg> そして、その箱を開けると、あこがれの一品が、、、。驚くほど軽いことが第一印象。
 取り出したおひつは、肌触りと杉の香りがじつにいい。まず杉の細かな粉を洗い落として、早速試しに2合炊いてみた。

 「粗熱と余分な水分をとってご飯がおいしくなる」「おひつはご飯をアルデンテに仕上げる調理器具」「冷めてもおいしい」といった説明を信じて買ってみたのだが、実際その通りだ。ある程度蒸らしの済んだご飯をおひつに移ししばらくすると、おひつの底がしっとり湿っている。その効果か、ご飯粒がしっかり絞まって、甘みも増したように感じられる。昨日炊いたご飯を一晩おき、それを今日弁当箱に詰めて行ったみたら、これまでのご飯よりも断然おいしい。
 IH炊飯器にしてからどうもご飯がおいしく感じられなかったのだけれど、これでかなり味質を改善できたかな。好みの土鍋を見つけてそれで炊くようにすれば、もっとおいしくなるはずだし、さらには使う水にもこだわりたくなる。

 自分にとってはかなり高価だったが、「一生モノ」と覚悟を決め、また日本の伝統文化/日本人の知恵を実体験してみたいという強い思いもあって、「20年使うとしても1ヶ月200円だ」と自分に言い聞かせた買い物。栗久のまげわっぱはそれだけの価値があるかも知れない。それが確認できたら、他の出費を我慢して弁当箱も栗久に換えようかな?
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(昨年買った桐の米びつと、栗久の秋田杉のおひつ。普段、白米のみでは滅多に炊かないのだが、最初なので玄米や五穀米は控えてみた。)
by desertjazz | 2010-06-28 22:58 | 食 - Eat & Drink

Spices

d0010432_2334786.jpg 最近、自由が丘に出る度に立ち寄っているのが、スパイスショップのレピス・エピス。先日の東京滞在の折にも買い物に訪れた。試験管のような統一されたカプセルが可愛い。エクストラなスパイス類を買うだけで楽しくなってしまうのだけれど、217番の Mixed Spices for Stew なんかは即席タジン用に便利だ。
by desertjazz | 2010-06-24 02:35 | 食 - Eat & Drink

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 今年4度目の週末旅行は3泊4日で東京へ。青山のホテルに宿泊して軽めの所用をこなした以外は、馴染みの店を中心に食べ歩く贅沢三昧な過ごし方に。先日北海道に帰ったのに続いて、またしてもガツン!と美味いものを食べたくなってしまったのだった。「ネコのようにゆったりのんびり過ごす」のが今年の目標(?)なので、あとはほとんど買い物にもでかけずにダラダラまどろんでばかり。

 訪れた店は、渋谷のアユンテラス(昔から通っているインドネシア料理店、スパイシーな鶏が美味だった)、行きつけの寿司店S(副店長曰く「しばらく来なかったけれど、どこで浮気していたんですか?」との嬉しい迎えの一言)、渋谷の国境の南(マスターには新年の挨拶)、祖師ケ谷大蔵の某マレーシア料理店(プチ新年会を開催)、そして今回のハイライトに考えていたブルガズアダ

 ブルガズアダは、世界に3つしかないという本格的なオスマントルコ宮廷料理店で、昨年見つけてから伺う機会を待っていたところ。トルコ人のシェフとその奥様(日本人)が経営されていて、長野県飯田市で10年営業した後、一昨年の8月に麻布十番に移ってきたそうだ。まあ、ほどほど落ち着いた店でほどほど美味しい料理をいただいて、ちょっとばかり贅沢な気分を楽しめたら嬉しい、といったくらいに考えて出かけていった。しかし、びっくりするくらい面白い味で、またそれがびっくりするくらい美味しかったものだから、結果は期待以上。

 <ヴェズィルの舌鼓>と<スルタンの宴>のどちらのコースをオーダーするか迷ったのだが、どちらも全体的な量はあまり変わらないと言うし、説明を聞くと魚も肉もどちらもとても美味しそうだったので、品数の多い後者の方を選択。そしてこれが正解だった。

d0010432_1430955.jpg アミューズに続いて供された前菜。メニューには7〜9品と書かれていたが、数えてみると12品で得した気分に。仕込みに一体どれだけの時間がかかっているのかと思わせられるような丁寧な仕事ぶりに感心。タコもイチジクも野菜の類いも、当然ながら初体験の調理方法だった。
d0010432_14301733.jpg スープ(豆2品+アスパラと、ブイヤベース風の2つをオーダーして2人でシェア。魚介スープも美味かったが、豆の方はそれ以上だったなぁ)の次はサラダ2品。牛のフェタチーズはとっても好みの濃い味で癖になりそう(個性の強い味だったので、トマトと合わせるより、もっと良い方法がありそうにも感じた)。
d0010432_14302582.jpg 魚料理。15〜19世紀の料理法だそう。魚のパリパリとした食感も、焼いたレモンも、添えられたルッコラも絶妙。
d0010432_14303449.jpg 肉料理は、特にお薦めだという乳飲み仔羊のグリルをチョイス。スパイス使いが最高。リンゴのソースで煮たレッドキャベツだとか、付け合わせはどれも前菜以上に不思議で面白い味の連続。
d0010432_14304239.jpg デザートも4品。オリーブを込めたものやら、乳の湯葉風の食材をトッピングしものやら。最後まで楽しい食事だった。チャイを飲み終えて手洗いから戻ると、チャイのおかわりが注がれていた。隅々まで心配りが行き届いている。

 柔らかい味だったり、強い味だったり、その味付け/スパイス使いも多彩で、飽きさせないコースだった。ワインはもちろん全てトルコ産で、丁寧にアドヴァイスをして下さる(グラスで1000〜2000円ほど)。料理は文句なしだし、シェフご夫妻でのお見送りに至まで終止まるで料亭のようなおもてなしで、客本意で真剣に商売している姿勢が実に気持ちよかった。そうそう繰り返し味わうような料理ではないかも知れないけれど、フレンチや和食のコースに1万円以上使うことを考える向きの人にとってならば、そうした中のひとつの選択肢に加えるだけの価値は十分にあると思う。

(ワイン1本の無料券をもらったので、次回は皆で行こう!)
by desertjazz | 2010-02-08 14:30 | 食 - Eat & Drink
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