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カテゴリ:旅 - Abroad( 163 )

BPM : Bali 2019

「Discover Japan」「アジアが足りない」「毎月旅行」をテーマに、日本各地と世界を飛び回った 2019年。

(それに費やした費用を計算してみたら、CD 500枚分以上。モノより体験と思っているので、それだけの自分への投資はできたと感じている。)


 そして、

 この冬のテーマは BPM。

 バリ - パリ - マリ

 Bali - Paris - Mali


 まずは今月、インドネシアのバリ島を3年10ヶ月ぶりに訪問(気がつけばバリは14回目)。一番の目的は、ドイツ人画家ヴァルター・シュピース Walter Spies の足跡を改めて辿ること。

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 以下、12/15 の Facebook から転記。

 1920年代にジャワ、そしてバリにやってきた彼は、バリ絵画に革新をもたらし、数多くのガムランを復興し、現在のケチャの原型を作り上げた。ウブドに構えた彼の住まいには、著名人や研究者ばかりではなく、多くの観光客さえ訪ねてきたという。こうした様々の理由により、シュピースはバリの文化とツーリズムの大立役者と言えるだろう。しかしそうした訪問者の多さにうんざりした彼は、ウブドから東へ、今なら車で1時間強の距離のイサ Iseh で絶景に出会い、ここに新たなアトリエを持つ。ドイツに暮らす母への便りに興奮気味に綴ったように、ここの景色に刺激を受けた彼は生涯を代表する傑作群を生み出すことになる。今滞在している Villa Iseh はそのアトリエを改築したもの。この夏、ここに宿泊できることを偶然知り、シュピースの残り香を何か探してみたくなって、またバリに戻ってきてしまった。シュピースが住んでいた1930年代後半のイサの人口はおよそ250。それから80年経った現在、彼のことを記憶している人はもういないだろう。周辺の様子もすっかり変わったはずだ。それでも、眼前に聳えるアグンの巨大な山容、陶然とさせられる美しい眺望、虫たちが奏でる濃密な音空間は、正にシュピースが体験・体感したものと違わないことだろう。その証拠に、ここから写真を撮影すると、まるでシュピースの絵画のような幻想的なものになるのだから。


 元旦挟んで次はパリへ。バリ取材記はパリから戻った後にじっくり書こうと思う。








by desertjazz | 2019-12-31 20:00 | 旅 - Abroad

*Facebook からの転載(1)

 今年は、依頼殺到する仕事と旅行と読書に明け暮れて、音楽を聴いたり音楽について語ったりする時間がなかなか取れない。どうやら 2019年はこのまま終わりそう。それでも音楽情報はこまめに Facebook やTwitter にはアップしているのだが、Blog に整理するまでの時間が全然ない。せめてもと思い、最近のメモのいくつかをまとめて転載しておこう。



アジアがまだまだ足りない(1)

 今年は「日本」と「アジア」をテーマに、未体験ゾーンを中心にほぼ毎月飛び回っている。国にしろ街にしろ、初めて訪れる際には徹底的に調べるので、時間とエネルギーを膨大に費やすことになる。

 9月に短く旅したラオスも初めてだったので、図書館から10冊借り出しておよそ2日で目を通し、旅のプランを組んだのだった。その後さらに数冊読んだのだが、それらの中で特に役にたったのは、『ラオス観光公式ガイド』と島本美由紀『旅するラオス・ルアンパバーン案内』だった。前者はラオスの森をトレッキングしたくさせるし、後者はルアンパバーンのレストラン/ショップ案内の点で有益だった。

 そうしてもう1冊、出発前に予約(取り寄せ)していた CREA Traveller のラオス特集号がようやく届いた。もう遅いと思いつつも、ラオスにはまた行きたいので、一通り目を通す。土産にストール3本買った Ock Pop Tok やランチを食べた 3 Nagas、下見しに行った Amantaka も載っていて懐かしい。

 でも、ページをめくっていると、ラオスよりタイのチェンラーイやカンボジアのシェムリアップ(アンコールワット)に惹かれた。いつか行けるといいな!


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アジアがまだまだ足りない(2)

 初めて訪れたラオスで驚かされたことの一つはコーヒーの美味しさ。土産にも買ってきて、スーパーで売っていた安手のものを最初に飲んだのだが、これが申し分のない美味さ。単に濃いとか濃密というのではなく、味が詰まっている。ギュッと凝縮しているとしか言いようがない。

 一番の有名店 Saffron では3種類買って、最近ようやく飲み始めたところ。コーヒージャムってどんな味?と思って、それも買ってきた(まだ味わっていない)。

 ルアンバパーンには良さげなカフェも多かったので、入ってみたかったのだが、毎日4食いただいて腹一杯だったので、デザート・タイムはなしに。勿体ないことをした。


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アジアがまだまだ足りない(3)

 今夢中になって調べているのは20世紀初頭〜前半のバリ。特にヴァルター・シュピースやコリン・マクフィーの足跡と功績を見つめ直している。外飲みを止め、音楽もほとんど聴いていないのはそのため(たまに聴くのは古いガムランばかり)。

 関連文献をじっくり読み直しているところで、今日までに、坂野徳隆『バリ、夢の景色 ヴァルター・シュピース伝』、伊藤俊治『バリ島芸術をつくった男―ヴァルター・シュピースの魔術的人生』、コリン・マックフィー『熱帯の旅人 バリ島音楽紀行』、ヴィキイ・バウム『バリ島物語』、ミゲル・コバルビアス『バリ島』の5冊まで精読完了(写真1枚目)。20〜30年振りの再読。その間、実際13回バリに足を運んだことで、より理解が深まったし、同時に読むことでそれぞれの本の記述の間に関連性がはっきり見えてきてとても面白い。

 この後はこうした書籍も読み直すつもり(写真2枚目)。今再読中なのは小沼純一『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』。

 この際手元の文献を全て読み直そうかと思って漁り始めると 50冊以上出てきた。英語文献もザクザク(写真3枚目)。でも肝心の数冊をまだ入手していないことに気がついた。リストアップして手配せねば。

 近い将来に仕事をリタイアした時には、バリ、そしてインドネシアを半年くらいかけてじっくり旅したいと夢を描いている。そろそろその準備に取り掛かった気分だ。


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(以上、11/4 の Facebook より)






by desertjazz | 2019-12-07 18:01 | 旅 - Abroad

アファールの塩

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「アファールの岩塩って美味しんですよね!」
「はい、これ差し上げます。」

 エチオピア取材から戻った知人と話していたら、突然瓶詰めされた塩の粒をプレゼントされた。舐めてみると、まさしくミネラルをたっぷり含んだ刺激的なアファールの塩。何でも言ってみるもんだ。

 エチオピア北東部のアファール地方は岩塩の産地としても有名。夏には最高気温70度にも達する(と言われたが本当か?)猛暑の塩湖から切り出された岩塩のプレートは、ラクダに乗せて長駆運ばれて売られる貴重品だ。

 届けられた先の市場では小さく切り分けて商いされるのだが、その際できた破片もこのように集められて売られる。それをエチオピア土産として買って来たようだ。

 昔、私がアファールの塩を味わったのは(確か)エチオピア北部の街メケレでのことだった。その懐かしい塩を数十年振りに味わえるとは、何とも感慨深い。

 その時の旅は、深夜に40度を超える熱波に襲われたり、半世紀ぶり(と言われたが本当か??)大洪水に見舞われたり、アジスの大使館に救われたり、滞在したメケレがしばらく後にエリトリアとの国境紛争で空爆を受けたりと(実はもっと過酷なこともあった)、忘れがたいものになった。

 エチオピアはもう一度じっくり旅したいと考え続けている。せっかく行くならクリスマス・シーズンのラリベラだ。先日、川瀬慈さんに伺ったところに、今は国内移動も随分楽になったようだ。エチオピア航空での日本からのアクセスが便利な今のうちにぜひ再訪したいと願っているのだが、果たしていつになるだろう(その前に決めた旅行計画がいくつもあるので)。

 普段、料理には世界各地の岩塩や海塩だけ使っているが、それらの中でとりわけ気に入っているのは、バリ島の友人Nさんに毎度いただいているバリの塩。とても味わい深いので大切に使わせていただいている。さて、アファールの塩はどんな料理に使おうかな?(写真に添えたのはアファールの近くで拾って来た岩石。ずっしり重くて長い歴史を感じさせる肌理だ。)


(Facebook の記事より転記。楽なので FB と Twitter にメモだけ書いておしまいになることが多い。それらのメモをベースに、もっと長くて内容の深いものを Blog にまとめたいのだが、そんな時間が全然取れないなぁ。まあ、音楽を聴いたり旅をしたりは、自分が楽しむのがまず第一なので、それで構わないとは思うのだが。)







by desertjazz | 2019-11-19 15:00 | 旅 - Abroad

黄熱病予防接種証明書

 今年は「Discover Japan」と「アジアが足りない」をテーマに、これまで足を延ばす機会のなかった土地を中心に、毎月のように旅している。(知床、安曇野、30年振りの阿蘇、久々の苗場、そして初めて訪ねたトルコもラオスもとても良かった! 旅行記が全然書けない。)

 そして来年は久しぶりにアフリカへ行きたいと考えて、いろいろリサーチしている最中。数年前に、アフリカ南部か西部を1ヶ月くらい旅する計画だったのだが、それが先送りになってしまったので、それをそろそろ実現させたい。

 もう一度アフリカに行こうと決めた理由は単純。これまで9回アフリカに行ったので(セネガル、モロッコ、ボツワナ、南ア:2回、マリ、ナイジェリア、エチオピア、ケニア、ザイール、ウガンダ、ザンビア、ジンバブウェ:1回、トランジット・オンリーだったブルンジやモザンビークの空港からの光景も忘れられない)、もう1度行くとキリよく10回になると思ったから。

『ミュージック・マガジン』等で宣言した通り、最優先にガーナを考えていた。未だ訪ねていない音楽主要国、残るはガーナ(とアルジェリア)なので。しかし、旅立つ決定的理由に至っていなくて、正直まだ迷っている。音楽面で今面白そうなのは、ナイジェリア、ガーナ、ウガンダ、南アなどなのかな? ラゴスで世話になったドライバーは今でも元気そうだし、ガーナの John Collins さん(アフリカ音楽研究の第一人者)に連絡したらお会い出来ることになった。でもここ数年でアフリカ音楽への興味がさらに薄れてしまったんだよなぁ。野生動物はもう見飽きたし、今アフリカで聴きたい音楽も特にない。なので、次のアフリカ旅行はもっと別の目的になるだろうと思う。


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 2016年7月11日以降、黄熱病予防接種証明書の有効期限が10年から「生涯有効」に変更されたと知った(高野さん、ご教示ありがとう!)。そして、期限切れの証明書も有効とのことで、昔取得した証明書を探したら2枚とも出来てきた。捨てないでおいて良かった!

 これを使う機会がまた巡ってくるといいな!

(コレラ、破傷風、A型肝炎、B型肝炎の予防接種証明書もまだ捨てずに持っている。でもこれらは全て期限切れ。破傷風は3回打ったので、10年有効だったのだが。B型肝炎は打った後に、担当医から「どうして打ったの? あなた抗体を持っていますよ」と言われたのだった。なので B は生涯感染することはない。A と C に感染する可能性も個人的には実質ゼロなので、肝炎の心配がないのはありがたい。でも、証明書の提示が必要国に入るにはやっぱり証明書が必要なのだろうか? それと、肝炎て確か F か G まで見つかっているんだよね。)






by desertjazz | 2019-11-16 14:00 | 旅 - Abroad

Istanbul & Orham Pamuk

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 1月末からイスタンブールに行って来た。3泊6日、往復機中泊の弾丸旅行。トルコを訪れるのは初めてだ。旅の目的は音楽でも料理でもなく、ただひとつ、オルハン・パムク(トルコの音楽や料理に
ついては詳しい方がたくさんいるので、私が探索しても意味はない)

 オルハン・パムクの作品は大好きで、どれも繰り返し読んでいる。中でも特に気に入っているのは、200葉以上のイスタンブールの白黒写真を挟みながら、自身の幼少〜学生時代について綴った『イスタンブール』だ。そこで語られる「ヒュズン」(哀感とでも訳しうる独特なニュアンスを含んだ表現)を出来れば自分でも感じてみたかった。そして何より、2014年にパムクが開設した私設博物館『無垢の博物館 The Museum of Innocence 』をどうしても観たくて、そのチャンスをずっと窺っていたのだった。


Day 1 - Jan 30 (Wed)

 午前4時、アタチュルク空港に到着。トルコ航空のアライバル・ラウンジでしばらく休んでから移動し、7時に旧市街のホテルにチェックイン。滞在初日の今日は旧市街の主要スポットを巡るだけにして体調を整えるつもりだった。しかし、昼前に、大宮殿モザイク博物館、スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)、トルコ・イスラーム美術博物館、アヤソフィアなどを見て回ってもまだ余力があった。そこで今日のうちに無垢の博物館まで行ってしまうことにした。

 金角湾にかかるガタラ橋を渡って新市街へ。ホテルから歩くこと約20分。しばらくしてから急な坂を登って行くと、Masumiyet Muzesi (The Museum Of Innocence) と書かれた表示板が。そこを右に折れてすぐに赤い建物が見えてきた。憧れの地にとうとう辿り着いたのだ。

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 入場料40TL(800円強)を支払って中へ。まず迎えてくれたのが、壁一面にディスプレイされたタバコの吸殻。4213本の一つひとつにキャプションが添えられている。ほとんどこれを見たいがためにイスタンブールに来たと言ってもいい。

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 地上4階、地下1階の縦長の建物。館内には80近い数のディスプレイ(小窓)をメインに、様々な日用品や写真が飾られている。トルコに長年暮らしてきた人々にとっては、きっと懐かしい品々ばかりであることだろう。一角にはパムクの母と思しき写真の数々が並ぶ。しばらく先には My Father's Death と題された小窓が。どちらも『イスタンブール』での家族の描写を思い起こさせる。そして Fusun's Driving Licence と題された小窓を目にした瞬間、誰もが小説『無垢の博物館』の悲劇的結末を連想するに違いない。

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 それぞれのディスプレイにはタイトルや短い一文がついているのだが、いずれも展示された物との関係性について考えさせられる。個人的に印象に残ったのは、「The Most Important Thing in Life Is to Be Happy」「Happiness Means Being Close to the One You Love, Tha't All」などだ。タイトルと展示物のコンビネーションが、またひとつのパムクの文学作品になっていることに気がつかされた。


Day 2 - Jan 31 (Thu)

 自分にとってイスタンブールのイメージは白と黒である。多分これにはパムクからの影響が大きい。彼の著作のタイトルには『白い城』『黒い本』『雪』といったように、ずばりモノクロームを掲げたものが多い。きっとパムクは白黒のイメージが好きなのだろう。いや、実際パムク自身がはっきり書いている。

「わたしは子供時代のイスタンブールを、薄暗い、モノクロ写真のように二色で、鉛色の場所として生きたし、またそのように記憶している。」(『イスタンブール』P.51)

 それがあって、イスタンブールへの旅は日差しが弱く寒さの厳しい冬を選んだ。これで雪でも舞い降りてくれたら、もう申し分ないのだが(しかし来てみれば、思わぬ暖冬という誤算)。

 朝食後、ホテルから歩いてすぐのトプカプ宮殿へ。到着初日はどこも京都あるいは原宿並みの人混みに辟易したので、今日は開場時刻9時の少し前に入場ゲートへ。するとまだ誰も並んでおらず、おかげで真っ先に向かったトルコ観光の目玉のハレムを完全貸切状態で堪能できた。

 午後、ホテルから1時間、トラムに乗ってカーリエ博物館へ。素晴らしいモザイク画をじっくり鑑賞(今回の滞在、無垢の博物館を除くと、カーリエがベスト、次いでハレムだった。他は無理して見なくても十分という感想)。15時50分、その隣の宮廷料理の有名店 Asitane で遅めの昼食。

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 食事を終えレストランを出ると、外は雨。何とはなしに、そして『イスタンブール』の文章を少しばかり頭に浮かべながら、北西のエユップ方向に歩き始めた。時代を感じさせる住宅群の寂れた雰囲気に惹かれて。夕暮れと雨のために、辺りはほの暗くなりつつある。周囲から色が消えていき、モノクロの印象に。撮った写真をモノクロ加工してみると、『イスタンブール』の写真のようにちょっとだけヒュズンを感じられるような気がする。若い頃のパムクの見た景色もこうしたものだったのだろうか?

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Day 3 - Feb 1 (Fri)

 スレイマニエ・ジャーミィなど今日もいくつかモスクを観てまわる。初日・2日目もそうだったが、モスクや博物館はどこも改修中。そのあとは特にすることもないので、日中はホテルの自室でビールとラクとチーズ(エジプシャン・バザールで買って来た)をつまんで過ごす。

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 今夜は BaBa ZuLa のライブに招かれていたので、夕方前、ボスフォラス海峡を渡る連絡船に乗ってライブハウスのあるアジア側へ。快晴で気持ち良く、船からの眺めがいい

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 夕食前の時間つぶしに港で夕景を楽しむ。船が吐き出す黒煙を見て、また『イスタンブール』の文章を思い出す(のんびり眺めていたので、煙が濃くなった時の写真は撮り逃した)。

「ボスフォラスの船によるイスタンブールの風景への本当に大きな寄与は、その煙突から出る煙だった。」
「煙が太くなるにつれて、あたかもイスタンブールにあるわたしの世界が暗くなる、あるいはその上が覆われるかのように感じた。」(『イスタンブール』P.353)


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Day 4 - Feb 2 (Sat)

 イスタンブール最終日、いよいよすることがない。ならば最後は、やはりパムクが通ったというエユップで静かに過ごすのが良さそうだ。画家を目指し、そして初恋が破れた青春時代、エユップは開発進む新市街からは遅れて、まだ古の光景が残っていたらしい。

「学校から逃げ出して、古い金角湾のフェリーでエユップまで行くとき、自分をこれほどまでに確固としてイスタンブールと一体だと見たことの意味は何であったか。」(『イスタンブール』P.440〜441)

 タクシーが安くて便利なのだが、昨日の船が気持ちよかったので、パムクに倣って船で行くことにする。1時間に1本の船で金角湾の終着地エユップへ。今日も船上で受ける風が心地よい。例年だとこの時期は極寒とのことだったが、今年は気温が例年より10度以上高くて、少し歩くと汗が出るほどだ。

 昼前にエユップに到着。寂れた景色を期待していたのだが、すっかり観光整備されていて、週末を家族で過ごそうとする人々で溢れている。残念ながらヒュズンがすっかり消え去っていることを確認しただけだった。

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 ようやく来ることが叶ったイスタンブール。オルハン・パムクの足跡を追った4日間は思いの外充実したものになった。




 『イスタンブール』の日本版の写真は小さく、鮮明さもそれほどでない。昔シンガポールの書店でたまたま英語版を見つけて、写真の鮮明度の違いに驚かされた。そこで今回の旅でオリジナルのトルコ語版を探して買おうと思っていたのだが、無垢の博物館の売店で、写真を大量に追加したデラックス版が一昨年に出版されていたことを知った(約560ページある、ずっしり重い大型本)。そこで、ホテルに戻って "Istanbul - Memories And The City <Deluxe Edition>" (2017) と、博物館のカタログ "The Innocence of Objects" (2012) をネットでオーダー(どちらも英語版、一番安いのを探した)。2冊とも帰国後程なく届き、少しずつページをめくってイスタンブールへの旅を懐かしんでいる。

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by desertjazz | 2019-02-21 23:00 | 旅 - Abroad

Back from Georgia

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Kazbegi, Georgia


by desertjazz | 2018-07-22 23:32 | 旅 - Abroad

Still Travelling in Caucasus

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Grand View of Azerbaijan from David Gareja, Georgia




by desertjazz | 2018-06-27 14:00 | 旅 - Abroad

Travelling in Caucasus

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Now I’m in Armenia.





by desertjazz | 2018-06-24 21:40 | 旅 - Abroad

So Hot !!

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Now I’m in Doha. 43℃.





by desertjazz | 2018-06-20 12:00 | 旅 - Abroad

France 2017 - Day 10 (Part 1)

★★★ UPしました。→ 【 Live Report : Georges Wassouf 】★★★ 
  

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 再びパリ。旅の最後に見たのはシリアの大御所 Georges Wassouf。いろいろな意味でとにかく凄かった。


【 Live Report : Georges Wassouf 】
by desertjazz | 2017-11-25 23:59 | 旅 - Abroad
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