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アファールの塩

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「アファールの岩塩って美味しんですよね!」
「はい、これ差し上げます。」

 エチオピア取材から戻った知人と話していたら、突然瓶詰めされた塩の粒をプレゼントされた。舐めてみると、まさしくミネラルをたっぷり含んだ刺激的なアファールの塩。何でも言ってみるもんだ。

 エチオピア北東部のアファール地方は岩塩の産地としても有名。夏には最高気温70度にも達する(と言われたが本当か?)猛暑の塩湖から切り出された岩塩のプレートは、ラクダに乗せて長駆運ばれて売られる貴重品だ。

 届けられた先の市場では小さく切り分けて商いされるのだが、その際できた破片もこのように集められて売られる。それをエチオピア土産として買って来たようだ。

 昔、私がアファールの塩を味わったのは(確か)エチオピア北部の街メケレでのことだった。その懐かしい塩を数十年振りに味わえるとは、何とも感慨深い。

 その時の旅は、深夜に40度を超える熱波に襲われたり、半世紀ぶり(と言われたが本当か??)大洪水に見舞われたり、アジスの大使館に救われたり、滞在したメケレがしばらく後にエリトリアとの国境紛争で空爆を受けたりと(実はもっと過酷なこともあった)、忘れがたいものになった。

 エチオピアはもう一度じっくり旅したいと考え続けている。せっかく行くならクリスマス・シーズンのラリベラだ。先日、川瀬慈さんに伺ったところに、今は国内移動も随分楽になったようだ。エチオピア航空での日本からのアクセスが便利な今のうちにぜひ再訪したいと願っているのだが、果たしていつになるだろう(その前に決めた旅行計画がいくつもあるので)。

 普段、料理には世界各地の岩塩や海塩だけ使っているが、それらの中でとりわけ気に入っているのは、バリ島の友人Nさんに毎度いただいているバリの塩。とても味わい深いので大切に使わせていただいている。さて、アファールの塩はどんな料理に使おうかな?(写真に添えたのはアファールの近くで拾って来た岩石。ずっしり重くて長い歴史を感じさせる肌理だ。)


(Facebook の記事より転記。楽なので FB と Twitter にメモだけ書いておしまいになることが多い。それらのメモをベースに、もっと長くて内容の深いものを Blog にまとめたいのだが、そんな時間が全然取れないなぁ。まあ、音楽を聴いたり旅をしたりは、自分が楽しむのがまず第一なので、それで構わないとは思うのだが。)







by desertjazz | 2019-11-19 15:00 | 旅 - Abroad

黄熱病予防接種証明書

 今年は「Discover Japan」と「アジアが足りない」をテーマに、これまで足を延ばす機会のなかった土地を中心に、毎月のように旅している。(知床、安曇野、30年振りの阿蘇、久々の苗場、そして初めて訪ねたトルコもラオスもとても良かった! 旅行記が全然書けない。)

 そして来年は久しぶりにアフリカへ行きたいと考えて、いろいろリサーチしている最中。数年前に、アフリカ南部か西部を1ヶ月くらい旅する計画だったのだが、それが先送りになってしまったので、それをそろそろ実現させたい。

 もう一度アフリカに行こうと決めた理由は単純。これまで9回アフリカに行ったので(セネガル、モロッコ、ボツワナ、南ア:2回、マリ、ナイジェリア、エチオピア、ケニア、ザイール、ウガンダ、ザンビア、ジンバブウェ:1回、トランジット・オンリーだったブルンジやモザンビークの空港からの光景も忘れられない)、もう1度行くとキリよく10回になると思ったから。

『ミュージック・マガジン』等で宣言した通り、最優先にガーナを考えていた。未だ訪ねていない音楽主要国、残るはガーナ(とアルジェリア)なので。しかし、旅立つ決定的理由に至っていなくて、正直まだ迷っている。音楽面で今面白そうなのは、ナイジェリア、ガーナ、ウガンダ、南アなどなのかな? ラゴスで世話になったドライバーは今でも元気そうだし、ガーナの John Collins さん(アフリカ音楽研究の第一人者)に連絡したらお会い出来ることになった。でもここ数年でアフリカ音楽への興味がさらに薄れてしまったんだよなぁ。野生動物はもう見飽きたし、今アフリカで聴きたい音楽も特にない。なので、次のアフリカ旅行はもっと別の目的になるだろうと思う。


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 2016年7月11日以降、黄熱病予防接種証明書の有効期限が10年から「生涯有効」に変更されたと知った(高野さん、ご教示ありがとう!)。そして、期限切れの証明書も有効とのことで、昔取得した証明書を探したら2枚とも出来てきた。捨てないでおいて良かった!

 これを使う機会がまた巡ってくるといいな!

(コレラ、破傷風、A型肝炎、B型肝炎の予防接種証明書もまだ捨てずに持っている。でもこれらは全て期限切れ。破傷風は3回打ったので、10年有効だったのだが。B型肝炎は打った後に、担当医から「どうして打ったの? あなた抗体を持っていますよ」と言われたのだった。なので B は生涯感染することはない。A と C に感染する可能性も個人的には実質ゼロなので、肝炎の心配がないのはありがたい。でも、証明書の提示が必要国に入るにはやっぱり証明書が必要なのだろうか? それと、肝炎て確か F か G まで見つかっているんだよね。)






by desertjazz | 2019-11-16 14:00 | 旅 - Abroad

Movie : Beasts of No Nation

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 何かナイジェリアの映画を観たいと思って Netflix を検索して偶然見つけた "Beasts of No Nation" を視聴。興味を持った理由は Fela Kuti の曲名と一緒だから。後で調べてみたら、映画の元の原著のタイトルは、やはりフェラの曲名の引用だった。

 Beasts of No Nation | Netflix Official Site
 https://www.netflix.com/jp/title/80044545

 政治的な内容だろうと推測しつつ、ほのぼのした冒頭シーンに頬が緩む。日本語字幕を出せることに気がつかず、英語音声のまま観続けてると、やがてこれがアフリカの少年兵のストーリーであることに気がつく。少年アグーは、家族を殺され、カルト的な民兵軍に拉致され、司令官の信頼を得ながらも、殺人を(そしてフェラチオを)強いられる。仮想国を設定し、衣装にやりすぎ感もあって、確固たる作品のテーマや主張が見出しきれなかったのだが、少年兵の現実の恐ろしさをある程度写し取っていると見るべきだろう。その点は終盤のシーンに集約されていたと思う。

 そうした内容よりも、どこでどのように制作されたのかの方が気になってしまった。撮影場所は、ナイジェリアかガーナだろうか。肉体を切る/刻むシーンはとてもリアル。本当に生身を切る/切りつけているかのよう(対して血糊にリアル感が欠けていたのだが)。

 司令官役などいい役者が揃っていたが、中でも主人公アグー役の少年の演技が素晴らしい。

 それにしても、一体どれだけ予算と時間をかけているのだろう。最近観た Netflix Original だけでも、"Roma"、"Sacred Games"(2シーズン16本)、"Naked Director"(8本、全く興味なかったのだが、あまりに評判良いので、観はじめたら止まらなくなった)。Netflix がやばすぎる!


 Beasts of No Nation (2015) - IMDb
 https://www.imdb.com/title/tt1365050/

 Beasts of No Nation (film) - Wikipedia
 https://en.wikipedia.org/wiki/Beasts_of_No_Nation_(film)

 第28回東京国際映画祭 | ビースト・オブ・ノー・ネーション
 2015.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=115




 今年は「Discovery Japan」と「アジアが足りない」をテーマに毎月旅行中。ここ最近は毎週ペースになってきた。いろいろ理由あって、膨大な量の資料を精読中(一部は旅行計画のためでもある)。さらに仕事の依頼が殺到していて2年後まで予定がびっしり(いや、すでにスケジュールがオーバーフローしているのだが、このご時勢ありがたいことです)。そんな諸々のための時間と資金を捻出するために、音楽を聴く余裕は失われ、ブログを書く時間も全然ない。来年ガーナを旅すると宣言したものの、さてどうなるか、、、。







by desertjazz | 2019-11-03 22:00