New Disc : Lobi Traoré \"Bamako Nights : Live At Bar Bozo 1995\"_d0010432_010782.jpg

 ロビ・トラオレのライブ盤が出る !!! しかも 1995年、バマコでのライブ音源だ !!!

 マリのロビ・トラオレはアフリカのギタリストの中でも特に好きなひとり。もちろん彼のアルバムは全て持っている(全部で10枚かな?)。是非とも彼に会いたくて、是非とも彼のライブが観たくて、1999年5月に初めてバマコを訪れた。バマコの中心エリアにはロビが所有するライブハウスがあり、きっとそこで彼の生演奏を聴けるだろうと思ってワクワクしながら。けれども残念ながら、その時そのライブハウスはちょうど改装工事の最中で夢は叶わなかった。

 翌年出たマリ音楽のコンピレーション "In Griot Time : String Music from Mali" (Strens STCD 1089, 2000) には、同じライブハウスでライブ録音された曲 "Maby Djioudon Don"(の一部)が収録されていた。そのハードエッジな演奏を聴いて、ますますロビに惚れると同時に、バマコで彼のプレイを聴けなかったことがなおさら悔やまれたのだった。

 そのロビは 2010年6月1日に突然この世から去る。ロビは存命中に会えずに終わったミュージシャンのひとりになってしまった。

 新作ライブ盤、アルバム・タイトルから察するに、私が足を運ぶことができなかったライブハウス Bar Bozo での録音音源のよう。諸々の条件を考えると音のクオリティーは期待できないかもしれないが、18年前のロビの活き活きとしたプレイをやっと聴けると思うと今から楽しみだ。

 11/18 に Glitterbeat からリリース予定。




(追記1)

 「再発では?」って訊かれたのですが、違いますよね? 1995年というと、セカンド "Bamako" (Cobalt, 1994) とサード "Ségou" (Cobalt, 1996) のちょうど合間。ロビが乗りまくっているいい時期だ。それにしてもアルバムの写真、かっこいいなぁ!


(追記2)

 ロビ・トラオレの最初の4枚の CD は仏コバルト Cobalt からのリリース。『トニー・アレン自伝』には、そのコバルトとレーベルオーナーであるフィリップ Phil Conrath に対する愚痴が一瞬だけ出てくる。P.163






# by desertjazz | 2013-10-22 00:00 | 音 - Africa

 『トニー・アレン自伝』読了。「なるほど、そうだったのか」といった話の連続で、とにかく面白かった。自分で日本語訳を出したくなるくらいに。

 詳しい紹介(読書メモ)は後日。(やりかけていることが溜まる一方で、ブログを書く時間までなかなかとれない。)






# by desertjazz | 2013-10-20 18:00 | 本 - Readings

New Book : Tony Allen + M. E. Veal \"Tony Allen : An Autobiography of the Master Drummer of Afrobeat\"_d0010432_2237164.jpg


 今日 10月15日はフェラ・クティ生誕75周年の記念日。だからでもないが、先月末に出版されたトニー・アレンの自伝本 Tony Allen with Michael E. Veal "Tony Allen : An Autobiography of the Master Drummer of Afrobeat" が一昨日(13日)に届いたので、早速読んでいる。

 最初にマイケル・ヴィールが Intorduction で、15年にわたってフェラのバンドのドラマーを務め、その後もあらゆるミュージシャンたちと共演し、クラブ方面からも熱い支持を得ているトニーについて紹介しながら、興味深いことをいろいろ書いている。

 なんでもこの自伝の企画は、トニー本人がマイケルに手助けを求めたことから実現したそう。そのマイケルが 2004〜2011年に主にパリのトニーの自宅で聞いた内容を取りまとめたようだ。マイケル自身もナイジェリア系であり(アメリカ在住)、フェラ・クティ研究書の決定版を著し、アフロビート/ジャズのプレイヤー(ベース、サックス)でもあるので、トニーの経歴の聞き役としては打ってつけだろう。(その過程で、トニーがナイジェリア料理の優れた作り手であることにも気がついたそう。だから "Home Cooking" なんていう名盤も生まれたのだろうか?)

 Introduction では、ドラム奏者の伝記が少なく、トニーもフェラの影に隠れがちだが、トニーの存在なくしてフェラの音楽がこれほどのものにはなり得なかったことをまず強調。トニーがバンドに在籍した78年までの「トニー時代」と「トニー後時代」とを比べてみれば、それは明らか、といったことも書かれている。

 トニーのドラムスタイルの変遷や特徴についても、ガイ・ウォーレン、レゲエ、パーラメンツ/ファンカデリックなどを引き合いに出して紹介。ハイライフのドラムスタイルから脱却したのには、ハイハットの多用がポイントであること、モダンジャズからの影響が大きいことなどを指摘している。

 Introduction の終わりの方では、人種問題が拡大しているパリの現状と、そこでのトニーの暮らしについても触れているが、アフリカン・アメリカンであるマイケルにとってはなおさら看過できないことなのだろう。

 トニーが語る自分史の部分は、彼のピジン・イングリッシュも混じった語りをマイケルがリライトしている助けもあってサクサク進む(高一程度の英語レベルかな?)。英語が得意な人なら一晩で読み切れるだろう(写真部分を除いて200ページ弱)。ユーモア溢れるエピソードも交えながら、フェラとのKoola Lobitos 時代とAfrica 70 時代も含めて自身のドラム史をたっぷり語っている。

 写真も約30ページほど掲載されていて、これらを眺めているだけでも楽しい。(だが、その中にフェラの写真は一葉もない。その意味は…。徹底しているなぁ。)

 BGM は60年代のガーナのハイライフ(E.T.Mensah, Ramblers, Stargazers, Uhurus などが度々登場するので、当時のハイライフ・シーンについて知り、その雰囲気を感じる上でも役に立つ)や、渡米以前のフェラ・クティなど。他にも何冊か併読中なので、まだ4割くらいのところ。Twitter と FB にメモしならが読み進めているので、読み終えたところで改めて整理してみようかと思う。






# by desertjazz | 2013-10-15 00:00 | 本 - Readings

 Occitan Favorite Disc (1) で "Port de Bocan All Stars 22/01/00" を取り上げた際に、レイ・モニナス Lei Moninas とオリジナル・オクシターナ Original'Occitana についても触れたので、これら2組の女性グループの CD を久し振りに聴いてみた。


Lei Moninas "Raggalisa Lo" (Moninas 2000)
 Oc Fav Disc (2) : Lei Moninas & Original\'Occitana_d0010432_145851.jpg

 マルセイユのラガ・ユニット、レイ・モニナスは、ずいぶんマッシリア・サウンド・システムっぽいなと思いながらクレジットを確認して驚いた。マッシリア一派が深く関わっている!これまで全く気がつかなかったのは不覚。

 CD にはグループの履歴について書かれている。読めないフランス語/オック語を強引に解読し推測してみるならば以下の通り(多分当たっているのは3分の1以下?)。

「Lei Moninas は La Squaw、Marotte、Po De Hutte、Tati N'inja の4人組。94年以降の彼女たちの活動の中で Massilia Sound System と La Chourmo 一派、中でも Lux B との交流を深め、2000年にミニアルバム "Raggalisa Lo" を制作。(1) La Trithérapie (2) Le Mal de la Macaque (3) Le Préso Féminin (4) Le T. Le I. Le P. Le I... Le Tipi の4曲を収録。コンセプトはエイズ(SIDA)で、4曲目はエイズそのものを歌っている。アルバム・ジャケットに描かれたピンク色のコンドームは SIDA 対策啓蒙を象徴している。」

 曲は全て H.Bannani / F. Mancy のコンビを軸に書かれているが、これらはメンバーの本名だろうか? アレンジとヴォーカルでマッシリア・サウンド・システムのタトゥー Tatou が参加。他にはマッシリアのキーボード奏者 Janvié や Jagdish、さらには Oliver "Babi" Rey がまたトロンボーンで加わっている。録音はラ・シオタの Maison des Musiques のスタジオ・ゼロで行われた。


Original'Occitana "Polyphonies Sounds" (MicMac, ? )
 Oc Fav Disc (2) : Lei Moninas & Original\'Occitana_d0010432_15014.jpg

 レイ・モニナスがマッシリアの妹分的存在なのに対して、オリジナル・オクシターナは正に Lo Cor de la Plana の妹グループ。と言うのも、この10人組女性ポリフォニーを歌唱指導しているのが Lo Cor のマニュ・テロン Manu Théron だから。10曲収録のこのアルバムは恐らく彼女たちの唯一のアルバム。5トラック目の "La Noviota" は勿論トラッドをマニュがアレンジしたもので、Lo Cor のライブ中一番盛り上がる曲。なにせ聴いたことのない人たちですら、手を取り合って大きく輪舞するくらいなのだから(来年2月の彼らの来日公演でも、きっとハイライトに持ってくるはず。プログラムの最後かアンコールで披露することだろう)。

 CD 棚のオクシタン・コーナーからはこのアルバム制作途中段階でのデモ盤も出て来た。


 レイ・モニナスはメンバーのひとりが死去したのに伴い活動終了。(もしかして彼女がエイズだったのか?)そしてオリジナル・オクシターナの方も現在は活動していないと聞いている。どちらのアルバムも際立って優れたものだとは思わないが、2000年代にマルセイユ周辺の音楽を熱心に調べていた時期に出会ったものなので、聴く度に懐かしい思い出が蘇る。

 Oc Fav Disc (2) : Lei Moninas & Original\'Occitana_d0010432_15273.jpg

 それにしても "Raggalisa Lo" の裏ジャケットのセンスが強烈 !!





# by desertjazz | 2013-10-14 01:00 | 音 - Music

 今年の7月13日に南仏アルルで行われた Moussu T e lei Jovents と Lo Cor de la Plana との合体ライブ。この夏をマルセイユで過ごしていた友人が観て来たと聞いて、とても羨ましく思っていた。そのライブがなんと 58分フルにネットにアップされた。しかも地元テレビ局によるマルチカメラ/プロショット! 思わず繰り返し観入ってしまっている。


Sur Un Air de Trenet : Moussu T e lei Jovents & Lo Cor de la Plana


 以下、雑感。

・Moussu T が主導するステージに時折 Lo Cor de la Plana が加わるといった進行。
・Moussu T たちは普段のレパートリーとは違った「シャンソン」を聞かせる。
・Tatou は魅力あるな。眼が澄んでいて、キレイ。
・やっぱりマルセイユ最高の声の持ち主は Manu Théron かも(歯はどうしたの?)
・ユーモラスさに先の日本公演を思い出す。"A La Ciotat" の導入部で、Tatou からの「もっと盛大なイントロを!」というリクエストに応じて大仰なフラメンコを演奏したのには毎度大笑いしたな。
・Manu は相変わらず音叉を持ち歩いている。台湾公演では1曲ごとに音叉で音程を確かめてから歌い始めていた。
・Lo Cor de la Plana、マルセイユで会った時には6人組だったが、台湾では5人。それがとうとう4人に減ってしまった(メンバーの脱退理由はそれぞれ病気によるものだった?と聞いている)。とても残念。

・36:50 あたりで Manue さんがスウィングしているのはご愛嬌。


 これは保存版だなぁ。どうやったら、それができるのだろう?






# by desertjazz | 2013-10-11 21:30 | 音 - Festivals
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